といった質問を最近沢山もらうようになりました。
投資経験者の方なら分かると思いますが、ぶっちゃけこの質問、めっちゃ困るんです(;^_^A
なぜなら、オススメと言われても投資環境やリスク許容度によって自分に合った銘柄というのは人それぞれ違うからです。
大事なのはその銘柄について知り、自分で考えて決めること。
オススメされるまま投資しても、実際にリスクを負うのはアナタです。
暴落しても僕は責任を取れません。
とはいえ、知識ゼロなのに「自分で考えろ!」と言われてもどうしていいか分からないですよね(;^_^A
今回は、これからつみたてNISAで投資を始める方たちのために、つみたてNISA銘柄の選び方チャートを作ってみました。
このチャートを基に、投資先を調べるきっかけになれば幸いです(^^)
目次:ジャンプできます
ナザール流!つみたてNISA銘柄の選び方フローチャート
ナザール流では、考えられる1年間の最大損失を基準に銘柄選びを行います。
つみたてNISAは国の制度だからローリスクで安心!と思っている方が多いですが、決してそんなことはありません。
オススメと言われる米国株インデックスなどは1年で-50%の暴落なんてことは十分考えられます。
つみたてNISAで一番大事なことは途中で投資を止めないことです。
先ずはいくら儲けるかよりどうやって生き残るかを考えましょう。
以前、つみたてNISAをリスクの低い順にランキングしたことがあるので良かったらお読みください(^^)
それでは、フローチャートのとおり想定される最大損損失ごとに解説していきます。
フローチャートの最大損失率は目安です。
この数値以上に暴落する可能性は十分あります。
数値以上は下落しないということではありませんのでご注意ください。
想定最大損失-50%|株式100%ファンド
つみたてNISAで一番ハイリスク・ハイリターンのグループです。
主な株式100%ファンド
- eMAXIS Slim米国株インデックス(S&P500)
- SBI・バンガードS&P500インデックスファンド
- 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
- eMAXIS Slim全世界株式インデックス(オール・カントリー)
- 楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)
他にも先進国株式インデックスや新興国インデックスなど様々な銘柄がありますが、今回は米国株式と全世界株式について紹介します。
米国株インデックス
つみたてNISAで一番人気の米国株インデックスです。
この10年は絶好調でS&P500指数は直近10年で株価が3倍以上になっていて、年平均10%以上の成長率です。
僕もつみたてNISAは楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)に投資していますが、3年で30%以上増えています♪
S&P500とVTIの違いがよく分からない方はこちらの記事にまとめてあります。
ただし、そんな米国株インデックスも常に好調という訳ではありません。
絶好調の直近10年の前の10年は「失われた10年」と言われる米国株の暗黒時代で、2000年からの10年間は積立投資しても元本割れします。
今の米国株人気は直近10年の絶好調から来ているということは知っておきましょう。
全世界株式インデックスファンド
続いて全世界株式インデックスファンドです。
全世界株式は世界の時価総額に合わせて構成が変動するように設計されています。
簡単に言うと、上の図のと同じように構成比率が変動します。
どこの国が成長してもその恩恵を受けることができる、というのが全世界株式インデックス最大のメリットです。
全世界株式インデックス(ACWI)の2009年と2020年の国別構成比率を比べてみました。
この10年は米国のターンだったので比率が伸びていますね。
中国が伸びているのも特徴的です。
こう見ると、世界経済の変化にしっかり適応できていることが分かりますね!
全世界株式については別記事でまとめていますので是非ご覧ください(^^)
ただし、世界分散は暴落対策にはならないので注意が必要です。
こちらは2020年に発生したコロナショックです。
コロナショックに関しては、全米・全世界・先進国・新興国・日本と地域にかかわらず下落率はほとんど同じでした。
これは経済の急速なグローバル化が大きな要因のようです。
全世界へ分散投資しているから暴落に強いということではないということは覚えておきましょう。
米国集中と世界分散については別記事にまとめていますので良かったらご覧ください(^^)
想定最大損失-30%~40%|バランスファンド
債券など株式以外の資産を混ぜることで株価暴落時の下落率を緩和します。
大暴落で想定される下落率は-30~-40%くらいでちょっと緩やかです。
主な株式多めバランスファンド
- eMAXIS Slimバランス (8資産均等型)
- DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド (均等型)
この中で最も人気の高いeMAXIS Slimバランス (8資産均等型)はREIT(不動産)を含むのでより分散効果が期待できます。
↓8資産均等の魅力についてはこちら↓
また、全世界株式と世界債券が半分を占める楽天・インデックス・バランス・ファンド (均等型)は、これ1本で カウチポテトポートフォリオ運用が可能です。
↓カウチポテトポートフォリオについて詳しくはこちら。↓
コロナショックでは下落率が緩和されている
こちらはコロナショック時の主なバランスファンドの価格推移です。
このグラフをみると、株式100%のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比べ、バランスファンドはしっかり下落が抑えられていることが分かりますね。
通常、株式と債券へ個別に投資すると、リバランスを行う際に税金がかかりますが、バランスファンドであればその税金が不要なので、リターン面で有利になるというメリットがあります。
債券などへ投資してリスクを軽減させたいという方にはバランスファンドを検討していてはいかがでしょう。
↓バランスファンドのリバランスと税金についてはこちら↓
想定最大損失-30%以下|債券多めのバランスファンド
債券をメインとすることで圧倒的な暴落耐性を誇ります。
大暴落での下落率-30%未満とかなり安定します。
主な債券重視バランスファンド
- DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)or(債券重視型)
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
ニッセイ・楽天ともに債券重視型は債権比率70%、DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)は90%でつみたてNISA銘柄の中で一番ローリスクな銘柄で、コロナショックの底値でも-5%と抜群の安定感でした。
こちらはDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)とeMAXIS Slim先進国株式の直近3年間のチャート比較です。
ジワジワ安定して上昇していくDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)に対し、激しく上下しながら上昇していくeMAXIS Slim先進国株式。
両者のリスクの差がきれいに表れていますね。
eMAXIS Slim先進国株式がDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)を下回る時期が意外と長いのも注目点です。
ハイリスク・ハイリターンの株式100%はとても魅力的ですが、どうしても値動きが大きくなります。
この値動きが苦手だという方は、債券多めのバランスファンドがマッチするかもしれません。
↓DCニッセイワールドセレクトファンドについては別記事で詳しくまとめています↓
まとめ|リスクを負うのはあなたです
- 先ずはいくら儲けるかよりどうやって生き残るかを考える
- 株式100%→想定される最大損失率50%
- 株式多めのバランスファンド→想定される最大損失率30~40%
- 債券多めのバランスファンド→想定される最大損失率30%未満
今回は、これからつみたてNISAで投資を始める方向けに、銘柄選びのポイントについて紹介しました。
繰り返しになりますが、オススメされるまま投資しても、実際にリスクを負うのはアナタです。
投資環境やリスク許容度によって自分に合った銘柄というのは人それぞれ違いますす。
その銘柄について知り、自分で考えて決めることが大切です。
また、こ今回の内容は銘柄選びの入り口です。
もう少し具体的な銘柄選びの方法について、別記事にまとめていますので是非お読みください!
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