1-2.リスク管理

株式はどんなに世界分散しても暴落時の下落率は変わらない

投資には「卵を同じカゴに盛るな」という有名な格言があります。


出展:ウェルスナビ公式

カゴが落ちても卵が全部割れないように複数のカゴに分けて(分散して)投資をしよう!という意味で、リスク管理をする上で分散投資というのは超重要な要素です。

よし、暴落が怖いから全世界株式で分散投資だ!

ちょっとまったぁ!!

その方法、大暴落が来たら大けがしますよ。

株式ってどんなに分散しても暴落時のリスクヘッジとはならないので注意が必要です。

え、マジですか!?
じゃ全世界株式って意味ないの?

分散投資には大きく分けて2種類あって、それぞれ目的が異なるんです。

ということで、今回は分散投資の種類とその目的について紹介したいと思います。

この記事を読んで分かること

  • 分散投資には地域分散と資産分散の2種類がある
  • 投資初心者が重要視すべきは資産分散

この記事を読んでほしい人

  • 暴落対策として全世界株式などに投資している方
  • どのように分散したらいいのか迷っている方

今回の結論はこのツイートがほぼ全てです。

  1. 分散投資には地域分散と資産分散の2種類がある
  2. 地域分散は世界情勢の変化への対策
  3. 資産分散は株価暴落への対策

分散投資には地域分散と資産分散の2種類があり、それぞれ目的が異なるので使い分けてリスク管理をすることが必要なんです。

それでは、それぞれを深掘りしていきましょう。

地域分散は世界情勢の変化への対策

こちらは歴史的大暴落と言われたリーマンショックが発生した時の全米株式と全世界株式の下落率を比べたものです。

分散してるはずの全世界株式の方が暴落してる・・。

2009年2月にリーマン・ショックの底値を迎えますが、全米株式VTI(全米株式)より全世界株式VT(全世界株式)の方が下落率は大きいんです。

全世界に分散投資しているのに同じだけ暴落するということは、全世界への分散投資は暴落時のリスクヘッジとなっていないことを表しています

株式はどんなに分散しても暴落したら下落率はほぼ一緒なんですね。

じゃあ何のために世界分散するの?

全世界株式などの地域分散は、例えば米国が衰退して他の国が経済の中心になるなど、世界情勢が大きく変化した時に威力を発揮するんです。

これからの将来、米国を超える国なんて現れるわけないよ!

と、あなたも思っていることでしょう。

しかし、今現在は最強の米国が衰退することは想像できませんが、30年後はどうなっているか分かりません。


出展:週刊ダイヤモンド

こちら平成元年と平成30年の世界時価総額ランキングです。

30年前の平成元年は、世界を席巻していたのは米国ではなく我が国日本なんです。
30年前の時価総額TOP20の内、14社が日本企業です。

しかし、バブル崩壊後、日本は暗黒の20年という長い低迷期に入り、30年後の現在はTOP20には1社も入っていません。ちなみに平成30年時点の日本企業のトップはトヨタ自動車で35位です。

このように、30年後は世界がどうなっているか分かりません。

米国が衰退する可能性は?

米国株はこの10年でバブルのように株価が上昇しています。しかし、もしかしたら数年後にバブルがはじけるかもしれません。

そしてその後は10年以上低迷する可能性だってあります。

ITバブル崩壊は13年も低迷が続く暗黒時代への入り口だった|米国株チャートで検証みなさん、ITバブル崩壊という恐ろしい暴落があったことを知っていますか? ITバブルとは 1990年代にwindows9...

こちらは頂き物の資料ですが、内閣府が発表している今後のGDP推移の予想です。

アジアの伸び半端ないって(;゚Д゚)

これからは米国も伸びますが、それ以上にアジア圏のGDPの伸びが大きく2030年には米国を上回ると予想されています。

GDPと株価は相関しないとの意見もありますが、アジアが世界を席巻する可能性は十分あると思います。

もし、今後米国株が衰退し時価総額のTOPから消えるようなことが発生するのであれば、全世界株式などで地域分散していることが強みとなるのです。

 

資産分散は株価暴落への対策

地域分散に対して、資産分散は現金や債券、純金、REIT(不動産)など株式以外の資産に分散することを言い、株価の暴落への対策のことを指します。

株式と相関の低い資産で分散する


出展:myINDEX ※要ユーザー登録

株価暴落への対策なので、現金・債券・純金など株式とは相関の低い資産で分散することがセオリーです。

こちらは円建ての米国株(S&P500)に現金を30%・50%を混ぜた場合のリーマンショック時の資産額推移です。

当然と言えば当然ですが、現金比率が上がるにつれて暴落による資産減少が緩和されていることが分かりますね。

↓詳しい分析はこちら↓

現金比率50%フルインベスト
暴落に備えろ!現金比率50% vs フルインベスト|暴落時の資産推移を徹底比較!米国株(S&P500)に全力投資した場合、現金比率30%、50%でそれぞれ投資した場合の過去20年のリスクとリターンを比較し、現金比率が米国株投資に与える影響を調べて、「現金比率50%」のメリット・デメリットを考察します。...

 

債券は国内と海外でリスクが異なるので要注意

こちらは債券の比率別にリーマンショック時の累積リターンを比較したグラフです。

ご覧の通り、国内債券と外国債券では暴落時の下落率が異なることが分かります。

暴落時のクッションとしては国内債券の方が優秀だね。
なんでこんなに差があるの?

外国債券は為替の影響を受けるので国内債券と比べるとハイリスクになるんです。

こちらは約20年間のドル円相場の最高・最低価格、平均価格です。

こう見ると日本円は平均価格を中心に±30%以上変動していることが分かります。

日本円が30%変動するということは、日本から見た外国資産も30%変動することを意味します。

日本で生活している以上、積立資産の売却であろうと株式からの配当であろうと、必ず日本円に変換する必要があります。

リスクが低いと思っている外国債券も、為替リスクにより30%くらいは価格変動する可能性があるので、もし債券を暴落時のクッションとして組み入れるのなら国内債券をオススメします。

↓暴落時の債券の働きについて詳細はこちら↓

債券が暴落時どれくらいクッションになるのか調べてみた日本国債券・先進国債券が暴落時に及ぼす影響と過去20年のリターンを債券比率ごとにそれぞれ調べてみました。どちらも暴落時のクッションにはなりますが、それぞれ特性が異なり一長一短があります。...

純金も株式とは相関の低い資産のひとつ

ドル建てで恐縮ですが、こちらは米国株(S&P500)と純金のチャート比較です。

グラフを見ると、米国株が不調の時は金が調子よく、金が調子悪い時は米国株が調子がいいことが分かると思います。

純金は配当を生まないというデメリットもありますが、インフレに強く、株式以外の分散投資としてポートフォリオに加えることでリスクヘッジとしての活躍が期待できます。

↓純金の魅力について詳細はこちら↓

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まとめ|2つの分散投資を使い分けよう

要点まとめ
  1. 分散投資には地域分散と資産分散の2種類がある
  2. 地域分散は世界情勢の変化への対策
  3. 資産分散は株価暴落への対策
分散方法に種類があって目的が違うなんて知らなかった・・

投資初心者がまず重要視すべきは資産分散

投資するにあたり最も重要視するべきは

リターンよりリスク

長期間積立投資をしている限り、○○ショックといわれる大暴落には必ず出くわします。

これを回避することは不可能で、あなたが必死で積み立てた資産にもその牙は容赦なく襲い掛かり、大きく資産を減らすことでしょう。

暴落経験のない投資初心者の方は自分のリスク許容度に合わせて資産を分散しリスクコントロールすることが必須であると考えています。

まずは退場しない(投資を止めない)ことを最優先とし、自分に合った分散方法を探してみましょう。

↓リスク許容度の測り方はこちら↓

あなたはどこまで耐えられる?自分のリスク許容度の調べ方投資先のリスクを数値化し、あなたが暴落時にどこまで耐えられるのかを調べる方法を解説します。投資で重要なのはリターンよりリスクです。リスク管理をして失敗しない投資ライフを楽しみましょう。...

ちなみに当サイトでは現金比率が半分のカウチポテトポートフォリオという投資方法を推奨しています。

分散の割合で悩んでいる方、投資方針がはっきり定まっていない方は試してみてはいかがでしょうか。

暴落に強いカウチポテトポートフォリオ
暴落に強い!!カウチポテトポートフォリオの魅力現金比率50%・カウチポテトポートフォリオの魅力についてご紹介します。怠け者の意であるカウチポテトは、しっかりとリスク対策をしながらも、好きな銘柄に投資できるという投資初心者の方にオススメできる投資方法です。...

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