2020年2月に発生したコロナショックから約半年が経過しました。
3月の底値から株価は急速に回復し、米国株インデックス、全世界インデックス、日経平均は暴落前の価格を超えました。
※米国と全世界はドル建ての場合
しかし、この回復の波に乗れていない銘柄があるんです。
そう、8資産均等です。
こちらは つみたてNISA銘柄のコロナショック時の価格推移を比較したグラフです。
ご覧の通り8資産均等はモニタリングしている銘柄の中で一番回復が遅れています。
現時点でまだ含み損を抱えている方も多いみたいで
なんて発言もTwitterで散見されますね。
ということで今回は、コロナショック以来調子の悪い8資産均等はもうオワコンなのかどうかを検証したいと思います。
先に結論を言っておくと、8資産均等は全然オワコンではありません!
この記事を読んでわかること
- 8資産均等は不調に見えるがそんなことはない
- 8資産が今後一気に伸びる可能性が十分ある
この記事を読んでほしい人
- 8資産均等の回復が悪いので乗り換えようと思っている方
8資産均等は別に不調な訳ではない
8資産均等は国内・先進国・新興国の株式及び債券、国内・先進国REITを均等配分で運用する投資信託です。
公式サイトでは「値動きの異なる資産に分散して投資を行うことにより、資産全体の値動きを安定化させ、リスクを低減させることが期待できる」と記載されています。
って思いますよね。
冒頭のグラフをもう一度見てましょう。
改めてみてみると
- 安定感のある債券系バランスファンド
- 大きく下落したが一気に回復した株式系ファンド
- 回復が遅れているREITを含むバランスファンド
といった傾向がみられます。
こう見ると8資産均等は暴落から大きく出遅れているように見えますよね。
では、ちょっと見方を変えてみましょう。
こちらはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とeMAXIS Slimバランス(8資産均等)以外のチャートを非表示にしたグラフです。
このグラフをみると、株式と比べしっかり下落が抑えられていることが分かります。
回復が遅いといってもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比べて3%しか差がありません。
鬼のような回復を見せるS&P500も、その前に大きく下落しているからであって、暴落前の回復率は大差ないんです。
調子が悪いと思っているかもしれませんが、実際のところ
8資産均等はオワコンなんて悲観するほど悪い成績ではない
8資産均等のターンがやってくる可能性は高い
こちらは公式サイトに掲載されている表を分かりやすく加工したものです。
2017年までのデータですが、毎年調子のいい資産は面白いくらいバラバラなんです。
しかも、今調子の悪いREITが上位になることが意外と多い!
こうやってみると8資産均等は公式サイトにもあるように、安定した値動きでリスク低減しているように見えますね。
そしてもっと意外なのが、みんなが大好きな先進国株(米国株を含む)が一度も1位になっていないこと。
いや~、興味深い。
上の表から平均リターン・リスク・シャープレシオを計算し、平均リターンの高い順に並べてみました。
自分で表を作ってて思いましたが、とても面白い結果です。
なんとリターンもリスクも8資産均等の方が先進国株より優秀なんです。
あくまで過去の実績なので、今後8資産均等がどうなるかはわかりませんが、それは米国株や先進国株にも同じことが言えます。
現時点ではたまたま回復率が低めですが、今後8資産均等のターンがやってくる可能性は十分ある!と思っています。
まとめ|8資産均等はオワコンではない!
- 8資産均等はオワコンと言われるほど悪い成績ではない
- むしろしっかりとリスクが抑えられている
- リターン1位の資産は毎年バラバラ
- 公式サイトのデータで計算すると先進国株より8資産均等の方が優秀
今回の検証では、8資産均等はオワコンどころかとても優秀な投資信託であることが分かりました。
現時点では、他の銘柄と比べ若干回復率が低めですが、決してオワコンなんかじゃありません。
今含み損を抱えている方も、短期的な目線で判断せず淡々と積み立てていく方が良い成績を残せるのではないでしょうか?
いつもお世話になっている みらいさん(@instockexnet)も8資産均等について非常に面白い分析をされていたので、こちらもぜひお読みください(^^)
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