2019年は絶好調だった株式相場ですが、2020年2月、ついに大きな急落が起きましたね。
3月に入り1標準偏差と突破し、名実ともに暴落となりました。
ただ、4月に入ってからは少しずつ回復してきていて、少し楽観的なムードに戻ってきましたね(^^)
5月22日現在だと含み損かを解消したかたもチラホラ出てきていいるようです。
ここから
- 回復して再び右肩上がりに戻るのか
- 安心したところを2番底が襲い、大暴落に発展するのか
Twitterでも様々な意見が出ていますね。
僕はどちらに転んでも、変わらず定額積立を続けていきます!
ということで、前回調査と同様につみたてNISA銘柄でコロナショックで影響の大きかった銘柄・小さかった銘柄を調べてみました。
ついでに前回の急落である2018年クリスマスショックとの比較、恒例の積立シミュレーションを行い、相場が荒れた時に強い銘柄をご紹介したいと思います。
今回の急落で心がグラついた方の参考になれば幸いです(^^)
↓前回(4/22時点)の実績調査はこちら↓
この記事を読んで分かること
- コロナショック時のつみたてNISA銘柄別の価格推移
- 2018年クリスマスショックとの比較
- クリスマスショック~コロナショックの積立シミュレーション
この記事を読んでほしい人
- 暴落に強いつみたてNISA銘柄を知りたい方
- 今回の急落で心が揺らいだ方
今回検証したつみたてNISA銘柄のリスク・リターンの一覧表です。
今月から当サイトでオススメしているカウチポテトポートフォリオを再現できる投資信託「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」を追加しました。
楽天バランスファンドについては、ななしさん(@_teeeeest)の氷河期ブログでその魅力が分かりやすく紹介されています。
数値の通り行けば一番リスクの低いDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)が暴落に強い訳ですが、この数値はmyINDEXで算出した概算値です。
今回の急落での株価の動きは実際にどうだったのかを検証していきます。
↓リスクの読み取り方が分からない方はこちら↓
↓つみたてNISA銘柄のリスクが気になる方はこちら↓
目次:ジャンプできます
コロナショック時の値動き比較
コロナショックから3ヵ月が経過しました。
暴落が始まった2月21日~5月20日までを切り取ったチャートです。
4月以降は株価が回復しており、どの銘柄も底値から半分くらい価格を戻していますね。
5月20日時点で一番下がっているのは、eMAXIS Slim新興国株式インデックスで-18.32%でした。
そして一番影響が少なかったのはつみたてNISAリスク度ランキングでも1位、今回の暴落でもずっと1位だったDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)
下落はたった-2.16%という驚愕の暴落耐性です。
2018年クリスマスショックの時はどうだった?
2018年末に発生したクリスマスショック時の値動きも調べてみました。
1年3ヵ月前に発生したクリスマスショックは、10月あたりから相場が不安定となり年末12月の約1ヵ月で一気に下落、その名の通りクリスマスの12月25日に底値となりました。
前回の比較ではクリスマスショックの方が大きく下落率が高かったですが、下落はさらに進み、コロナショックはクリスマスショックを超えました。
銘柄別に値動きを見てみると、ここでも一番影響が少なかったのはDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で-1.63%の下落で済んでいます。
この2つの急落を見ると、上位はバランスファンドが占めており、定説通り債券比率が高い銘柄ほど下落が少ないという結果になっていますね。
クリスマスS~コロナSの積立シミュレーション
では恒例の積立シミュレーションです。
クリスマスショックの2018年12月1日~今回のコロナショック2020年4月22日に毎月1万円積み立てると資産は増えるのか?減るのか?シミュレーションしてみました。
あなたは積立シミュレーションをする時こんな簡易計算をしませんでしたか?
でも実際は、2018年12月・2020年2月と短い間隔で大きな下落が発生してます。
今回の期間にしたのは積立投資は思ったように増えないことがあるということを知るには、2018年からの1年半は丁度いいシミュレーションになると考えているからです。
それでいってみよう♪
今回検証の対象とした9銘柄に2018年12月から毎月1万円、15ヵ月積み立てた場合のリターンを比較。
- チャートはSBI証券のものを使用
- 毎月5日に1万円を積み立てる
※簡易な計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)
クリスマスショック~コロナショックの相場が大きく変動した時期を切り取ったシミュレーションです。
記事タイトルの通り、価格変動に耐えられない方向けに暴落に強い銘柄を探し出すことが趣旨であり、長期のトータルリターンは考慮していません。
荒れた相場ではバランスファンドの優秀さが光る
まずは各銘柄の基準価格推移です。
この1ヵ月で多くの銘柄がクリスマスショック時の底値を下回りました。
ここ最近は乱高下を繰り返しているので見難いですが、2018年12月1日を基準とすると2020年5月20日時点で一番成績が良かったのは先月に引き続きeMAXIS Slim米国株式(S&P500)でした。
続いて楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)、ニッセイワールドセレクトファンドDC安定型、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)と続きます。
債券比率の高いバランスファンドが抜群の安定感を見せる一方、野村7資産やSlim8資産均等はREITを含んでいるせいか苦戦を強いられている状況です。
しかし、こうやって見てみると、最強を謳われるS&P500でもたった1年半の間に大きな下落は2回も発生していて、株式絶好調だった2019年を挟んでもリターンが5%もないことが分かります。
インデックス投資は
- 大きな下落は割と頻繁に来る
- 数年程度では思ったように資産が増えないことがある
ということは頭に入れておきたいですね。
上昇相場では株式が圧倒的
こちらは2018年クリスマスショックの底値からコロナショック直前まで、株式が絶好調だった期間の基準価格比較です。
eMAXIS Slim米国株(S&P500)以外は先ほどの順位をひっくり返した様になっています(笑)
このように、債券比率の高いバランスファンドは暴落時には圧倒的な安定感を見せてくれますが、上昇相場では効率的に資産を増やせないことは知っておきましょう。
自分はどこまでリスクを負えるを考えながら銘柄を選ぶといいですよ。
積み立て成績で一番優秀だったのは
チャートではeMAXIS Slim米国株(S&P500)がトップでしたが、積み立てでもeMAXIS Slim米国株(S&P500)が1位でした。
次にリターンが良かったのはニッセイワールドセレクトファンド(安定型)。
eMAXIS Slim米国株(S&P500)は別格ですが、こちらでも債券比率の高いバランスファンドが上位を占めています。
↓ニッセイワールドセレクトファンドの詳細はこちら↓
追加投資は慎重に
こちらはITバブル崩壊時に10%下落(今回と同じくらいの下落)の回数を表したものです。
この度の株価急落によって追加投資を検討されている方も多いですが、もしこれから本当に大暴落が来るならば、同じレベルの下落がこれから何回も襲ってきます。
出展:バンガード
こちらは直近40年の強気相場と弱気相場(20%以上下落)の期間を表した図です。
ご覧の通り、株価の下落は数週間で終わるわけではなく、最短2ヵ月・最長30ヵ月とかなりバラつきがあります。
コロナショックは始まってまだ1ヵ月しか経過していません。追加投資を行う場合は十分な余力を残しながら行いましょう。
↓追加投資のタイミングについて詳細はこちら↓
↓2番底の検証についてはこちら↓
まとめ|荒れた相場ではバランスファンドが優秀
今回の条件では
- コロナショックでは新興国株式が一番低迷している
- 荒れた相場ではバランスファンドが優秀
前回に引き続き今回もバランスファンドの優秀さがよく分かったと思います。
2019年のように株式絶好調だとまったくもってパッとしないニッセイワールドセレクトファンド(安定型)も、暴落で相場が荒れると抜群の安定感を見せてくれます。
値動きがかなり少ないので精神的負担はかなり軽減されると思います。
約10年ぶりの暴落となったコロナショック。
これからまだ下落するのか落ち着くのかは分かりませんが、今回の暴落で、心が揺らいだり、ツラいと感じた方はバランスファンドへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
今後も随時 つみたてNISA銘柄をモニタリングし内容を更新していきたいと思います。
↓バランスファンドを低リスク順にランキングしています↓
また、自分のリスク許容度がよく分からない方は、これを機に測ってみては?
↓リスク許容度測り方はこちら↓
リスク管理をしっかりして つみたてNISAを始めよう
今回は「つみたてNISA」の値動きやリスク・リターンを紹介しました。
つみたてNISAは通常、投資で得た利益には約20%かかる税金がが非課税となる超お得な制度なのです。
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