世界中で猛威を振るうコロナウイルス。
その牙は人間だけでなく世界経済にも大きなダメージを与え、それに伴い株価が暴落しました。
米国株インデックス(S&P500)でみると、2月後半に始まった暴落は3月23日に-33.9%を記録しましたが、その後は持ち直してきていて5月1日時点では-16.4%まで回復してきています。
Twitterでも含み損が解消されたとの報告を少しずつ見かけるようになりました。
僕が運用している つみたてNISAも含み損を解消し、5月1日時点では1.44%の含み益となっています♪
米国株はやっぱりスゴイ!!
この後必ず2番底がくるわ!
などなど、今後の行く末について様々な意見が飛び交っています。
それとも2番底が来るの?
- このまま短期暴落として収束していくのか
- 2番底を経て大暴落へと進化していくのか
とても気になりますよね。
しかし、残念ながら未来を正確に言い当てることはできません。
なので今回は、過去の歴史的な大暴落と現在の暴落と比べ、今後収束していくのか・2番底を迎え更に下落していくのかを考えてみました。
この記事を読んでわかること
- 暴落は長い時間をかけて暴落することが多い
- 過去の大暴落では2番底・3番底がある
この記事を読んでほしい人
- 2番底が来ると思っている方
- 2番底は来ないと思っている方
- どちらか気になる方
まずは今回検証した大暴落をご紹介します。
ブラックマンデーを除くと、全ての暴落が直近の最高値から底値まで1年以上かかっていますね。
「暴落」と聞くと急速な落下のように感じますが、実際のところ多くの暴落は底値までは長い時間がかかっているんです。
それでは、それぞれを深掘りしていきましょう。
目次:ジャンプできます
一番直近の大暴落|リーマンショックは2番底がある
凄まじいイメージのあるリーマンショックですが、直近の最高値から見ると大きく暴落する前に10ヵ月ほどかけてダラダラと20%下がっています。
その後はストーンと滑り落ちて、最高値から約1年後に1番底-48.1%に到達します。
その後、乱高下しながら少し持ち返しますが、1番底から約4ヵ月後に2番底(リーマンショックの底値)に到達しています。
リーマンショックでは
- 最高値から1番底まで約1年
- その4ヵ月後に2番底(底値)を迎える
米国株暗黒時代の入口|ITバブル崩壊
2000年に発生したITバブル崩壊は、直近の最高値から底値ま約2年と非常に長期間にわたる暴落でした。
しかも、株価が戻ったすぐリーマンショックが発生するため、トータルで10年以上辛い時期が続く入口でもありました。
↓ITバブル崩壊について詳細はこちら↓
さて、グラフを見てみると、大きな底と呼べるタイミングは約2年間で4度もありました。
それぞれの間隔は様々で、最短で2ヵ月半、最長で10ヵ月でした。
回復すると見せかけて何度も落ち、その度に資産は削られ、2年も続いているので、ITバブル崩壊を耐え抜くにはかなりの精神力が必要なことは容易に想像がつきますね。
(この後すぐリーマンショックもくる)
ITバブル崩壊では
- 最高値から1番底まで約4ヵ月
- トータル約2年かけて4番底で底値となる
今回では一番期間の短いブラックマンデー
1987年に発生したブラックマンデーは、今回紹介する暴落の中で底値までの期間が一番短い暴落です。
最高値から約2ヵ月はジワジワと下がり、そこからわずか1週間で一気に暴落、1番底を迎えます。
その後更に1週間後に2番底(間隔が短すぎるので2番とするかは微妙)、1か月半後に3番底で暴落の底値となりました。
この急激な落下の角度は今回の暴落と似ていたことから、テレビなどではブラックマンデーと比較されていましたね。
ただ、1番底を迎えてからの値動きは大きく異なります。
ブラックマンデーでは
- 最高値から1番底まで約2ヵ月
- そこから1ヵ月半で底値を迎える
絶望の世界大恐慌
一気に時代が飛びますが、1929年の世界大恐慌です。
こちらは第二次世界大戦前の暴落なので、現在と状況は大きく異なりますが最初から最後まで次元が違います。
何と底値まで約3年、下落率は驚愕の-86.1%!
1,000万円の資産が3年で138万円まで削られます。
そして、この世界大恐慌の恐ろしさは株価が戻るまで25年という想像を絶する期間の長さです。
25年という長期チャートで見ると、底値から6年後にもう一度大きな暴落が発生しています。
これほど長期間で低迷すると、ほとんどの方がインデックス投資の将来を信用できなくなると思われます。
↓世界大恐慌について詳細はこちら↓
世界大恐慌では
- 発生から約2ヵ月で1番底
- 大きな底値は6回
- 3年で-86.1%
- 但し第二次世界大戦前で現在と状況は大きく異なる
為替のリスクも考慮しておこう
今回は詳細なドル円データが入手できない90年前の世界大恐慌との比較したため、チャートは全てドル建てですが、僕たち日本人が資産を消費しようとすると必ず日本円に変換する必要があります。
このドル円相場は直近20年でみると暴落時に円高となる傾向があり、米国株など外国資産に投資ていると、暴落+円高のダブルパンチとなり、ドル建てチャートよりもより深く資産が削られます。
リーマンショックで見てみると、暴落+円高のダブルパンチで10%余分に下落し、その影響で暴落前の価格に戻るまで1年もの差が生じます。
↓為替の影響について詳細はこちら↓
まとめ|過去を振り返ると長期低迷する場合が多い
- 現在の暴落は始まってまだ2ヵ月
- 過去の大暴落は1年以上低迷することが多い
- 過去の大暴落は2番底がある
- ただし、今回が当てはまるとは限らない
過去の大暴落を振り返ってみると、想像以上に長い期間低迷していることが分かりました。
現在の暴落は始まってからまだ2ヵ月程度、世界の状況をみても経済的ダメージはかなり大きいので個人的には更なる下落に備えています。
現時点ではコロナショックが
- このまま収束し短期間暴落として終了する
- 大暴落へ進化し歴史に名を刻む
かどうかは分かりません。
どちらに転んでもいいようにしっかり備えておくことが重要です。
投資初心者が追加投資するなら定額法が無難
僕は暴落時に「10%下落するごとに余力の10分の1を追加投資する」というルールを決めていましたが、短期間での激しい変動に惑わされ、上手くいきませんでした。
そこで定額を機械的に追加投資する方法へ変更しています。
リーマンショックやITバブル崩壊など長期低迷する大暴落の場合は、スポットの追加投資も定額の追加投資もパフォーマンスはあまり変わりません。
スポット投資は必ず感情が邪魔をするので、僕のように投資初心者は定額積立の方が無難です。
↓追加投資について詳細はこちら↓
今から始めるならしっかりとしたリスク管理を
現在は大分価格が戻ってきていますが、2019年に始めた方よりはまだ安い価格で始めることができます。
但し、これまで紹介した通り、暴落はまだ続く可能性があります。
嵐の中の船出であることを十分理解し、しっかりとリスク管理をしながら始めましょう。
↓リスク管理をしながらインデックス投資の開始する方法はこちら↓
僕は還元率が高く、楽天ポイント(普段の買い物ポイント)で投資ができる楽天証券でつみたてNISAを運用しています。
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