2020年2月、新型コロナウィルスの影響により発生したに大きな急落から7ヵ月が経過しました。
しかし、4月以降は株価がその後はグングン回復し、8月のS&P500指数は暴落前の価格を超え最高値を更新しました。
9月に入ってからは調子を落としており、9月18日時点では暴落前の価格を割っている状況です。
しかし現時点では含み損が解消し、資産が増え始めた方も多いのではないでしょうか。
実体経済はダメージを受けている中、
- さらに回復して再び右肩上がりに戻るのか
- 安心したところを2番底が襲い、大暴落に発展するのか
底値からあまりに早く株価が回復したので、かなり楽観的な雰囲気になっており、2番底の話題は殆ど見なくなりました。
2番底、もう来ないんですかね(;^_^A
ただ、僕はどちらに転んでも、変わらず定額積立を続けていきます!
はい、では今月も定例更新しているつみたてNISA銘柄でコロナショックの底値から回復の早い銘柄はどれか?を調べてみました。
この記事を読んで分かること
- コロナショック時のつみたてNISA銘柄別の価格推移
- 底値からの価格推移
- コロナショックと為替の影響
- 調子の悪い8資産均等について
この記事を読んでほしい人
- 暴落に強いつみたてNISA銘柄を知りたい方
- ハイテク銘柄に乗り換えたいと持っている方
今回検証したつみたてNISA銘柄のリスク・リターンの一覧表です。
数値の通り行けば一番リスクの低いDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)が暴落に強い訳ですが、この数値はmyINDEXで算出した概算値です。
今回の急落での株価の動きや回復具合いは実際にどうだったのかを検証していきます。
↓リスクの読み取り方が分からない方はこちら↓
↓つみたてNISA銘柄のリスクが気になる方はこちら↓
目次:ジャンプできます
回復の早い銘柄・遅い銘柄
コロナショックから半年が経過しました。
暴落が始まった2月21日~9月19日までを切り取ったチャートです。
最近は株価が回復しており、全ての銘柄が暴落前の9割以内まで価格を戻しています。
そして、今月ついに暴落前の価格を更新した銘柄が出現しました!
その名もニッセイ日経225インデックスファンド!
ちょっと意外でしたが、円高の影響を受けないことが大きいようです。
8月21日時点で、暴落前の価格まで一番回復しているのはDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で-0.58%と、ほぼ暴落前の水準に戻りました。
全体を見てみると、今月も債券で分散している銘柄の安定感が光ります♪
円高の影響で価格の戻りが鈍っている
こちらはeMAXIS SlimS&P500とS&P500指数(ドル建て)、円の価格推移を比較したグラフです。
暴落前は1ドル111.58円でしたが、9月18日時点では104.55円と円高が進んでいます。
この円高の影響によりeMAXIS SlimS&P500はS&P500指数と比べ6%くらい劣後しています。
ニッセイ日経225インデックスファンドはこの為替の影響を受けないため、他の海外資産と比べ成績が良かったようです。
いいえ、eMAXIS SlimS&P500にも為替リスクは存在します。
証券会社の画面では円建てで見えていますが、その価格は為替が反映された後の数値なんです。
↓詳しくはこちら↓
底値からの伸びが大きいのはeMAXIS Slim先進国株式
こちらは多くの銘柄が底値を迎えた3月24日からの価格推移比較です。
追加投資した場合に、その効果が大きかった銘柄とも言えます。
底値から一番価格が伸びているのはeMAXIS 先進国株式で+43.40%。
誤差の範囲ですがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を抑えて一位となりました。
eMAXIS Slimバランス8資産均等はオワコン?
乗り換えようかな。
と思っている方はちょっと立ち止まりましょう。
「パッとしない」は勘違いです。
こちらはS&P500と8資産均等、野村7資産の価格推移だけを抽出したグラフです。
8資産均等も7資産もリスクが抑えられて優秀じゃん(;゚Д゚)
S&P500のガッツリ落ちて回復するという派手な動きのせいで「パッとしない」ように見えていますが、8資産均等や野村7資産はパッとしないのではなく単純にローリスク・ローリターンなだけなんです。
※三菱UFJ国際投信の公式HPに記載されている表を加工
こちらは8資産均等の年別・アセット別のリターン比較です。
価格推移にも表れていますが、沢山の種類に分散することで大崩れしないというのが8資産均等や野村7資産のメリットです。
株式銘柄と比べやや回復が遅いですが、その分リスクは抑えられています。
乗換を検討している方は、なぜ8資産均等や7資産に投資したのか、その理由を思い出してみましょう。
気持ちが楽観的に変わっているなら、一度6ヵ月前を思い出してみよう
このまま爆伸びしていくんじゃない?
なんて思っていませんか?
ちょっと手のひら返しすぎですよ!(笑)
#拡散希望
【暴落あんけーと!】
現在のTwitter界の悲観度はどれくらいなのか!?皆さんは、今回の暴落について今後どうなっていくと思いますか?
今回の暴落は
— ナザール@暴落お兄さん (@investor_Nazal) March 23, 2020
たった半年前は約8割の人が
- リーマンショック級まで落ちる
- 世界大恐慌になるかもしれない
と思うほど悲観的な世界でした。
あなたは半年前、どのように思っていましたか?
こちらは過去の大暴落と今回のコロナショックを比較したグラフです。
コロナによる下落は始まってまだ7ヵ月しか経過していません。
もし株価回復により資産配分を変更したくなったのであれば、一度半年前の底値を思い出してみましょう。
安易にリスクを取りに走ると、数ヵ月後に心へし折られるかもしれませんよ。
今のところ2番底が来る気配はありませんが、どちらに転んでもいいようにしっかりとリスク管理はしておきたいですね。
まとめ|株式系銘柄が息を吹き返したが楽観視は危険かも
今回の条件では
- 為替の影響を受けない日経インデックスが優秀
- 債券系のバランスファンドも優秀
- 株価の回復により株式系ファンドは息を吹き返した
- 不調に見える8資産や7資産は実は優秀
約10年ぶりの暴落となったコロナショック。
実体経済はダメージを受けたままで、このまま収束するのか2番底がくるのかは分かりません。
もし気持ちが楽観的になっているのなら一度絶望の渦中であった5ヵ月前を思い出してみましょう。
人ってどうしても短期的な視線で見てしまうものなんです。
よりハイリスクな銘柄に乗り換えたくなっている方も多いでしょうが、このタイミングで今一度リスクについて考え直してみてはいかがでしょうか。
今後も随時 つみたてNISA銘柄をモニタリングし内容を更新していきたいと思います。
↓バランスファンドを低リスク順にランキングしています↓
また、自分のリスク許容度がよく分からない方は、これを機に測ってみては?
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