2020年2月、新型コロナウィルスの影響により発生したに大きな急落から半年が経過しました。
3月には1標準偏差と突破し、一時は暴落水準に突入。
しかし、4月以降は株価がその後はグングン回復し、8月のS&P500指数は暴落前の価格を超え最高値を更新しました。
8月21日現在では含み損が解消し、資産が増え始めた方も多いのではないでしょうか。
実体経済はダメージを受けている中、
- さらに回復して再び右肩上がりに戻るのか
- 安心したところを2番底が襲い、大暴落に発展するのか
Twitterでも様々な意見が出ていますね。
僕はどちらに転んでも、変わらず定額積立を続けていきます!
ということで、毎月定例更新しているつみたてNISA銘柄でコロナショックの底値から回復の早い銘柄はどれか?を今月も調べてみました。
この記事を読んで分かること
- コロナショック時のつみたてNISA銘柄別の価格推移
- 底値からの価格推移
- コロナショックと為替の影響
- 調子の悪い8資産均等について
この記事を読んでほしい人
- 暴落に強いつみたてNISA銘柄を知りたい方
- ハイテク銘柄に乗り換えたいと持っている方
今回検証したつみたてNISA銘柄のリスク・リターンの一覧表です。
数値の通り行けば一番リスクの低いDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)が暴落に強い訳ですが、この数値はmyINDEXで算出した概算値です。
今回の急落での株価の動きや回復具合いは実際にどうだったのかを検証していきます。
↓リスクの読み取り方が分からない方はこちら↓
↓つみたてNISA銘柄のリスクが気になる方はこちら↓
目次:ジャンプできます
回復の早い銘柄・遅い銘柄
コロナショックから半年が経過しました。
暴落が始まった2月21日~8月21日までを切り取ったチャートです。
最近は株価が回復しており、全ての銘柄が暴落前の9割以内まで価格を戻していますが、暴落前の価格を超えた銘柄はまだありません。
8月21日時点で、暴落前の価格まで一番回復しているのはDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で-0.58%と、ほぼ暴落前の水準に戻りました。
DCニッセイワールドセレクト(安定型)は底値でも5%程度しか下落しなかった銘柄で、つみたてNISA対応銘柄の中で一番低リスクな商品となっています。
↓詳しくはこちら↓
全体を見てみると、債券で分散している銘柄の安定感が光りますね♪
対して7・8資産の多種分散している銘柄はREITを含むせいか、いまのところ苦戦しています。
そして株式系銘柄ではニッセイ日経225インデックスファンドが頭一つ抜けた回復力を見せるという意外な結果となっています。
円高の影響で価格の戻りが鈍っている
それは、この半年で円高が進み、海外資産の価値が目減りしたからです。
こちらはeMAXIS SlimS&P500とS&P500指数(ドル建て)、円の価格推移を比較したグラフです。
暴落前は1ドル111.58円でしたが、8月21日時点では105.78円と円高が進んでいます。
この円高の影響によりeMAXIS SlimS&P500はS&P500指数と比べ6%くらい劣後しています。
eMAXIS SlimS&P500にも為替リスクは存在します。
証券会社の画面では円建てで見えていますが、その価格は為替が反映された後の数値なんです。
↓詳しくはこちら↓
底値からの伸びが大きいのはeMAXIS SlimS&P500
こちらは多くの銘柄が底値を迎えた3月24日からの価格推移比較です。
追加投資した場合に、その効果が大きかった銘柄とも言えます。
底値から一番価格が伸びているのはeMAXIS SlimS&P500で+45.43%。
誤差の範囲ですがeMAXIS Slim 先進国株式を抑えて一位となりました。
eMAXIS Slimバランス8資産均等はオワコン?
乗り換えようかな。
と思っている方はちょっと立ち止まりましょう。
「パッとしない」は勘違いです。
こちらはS&P500と8資産均等、野村7資産の価格推移だけを抽出したグラフです。
S&P500のガッツリ落ちて回復するという派手な動きのせいで「パッとしない」ように見えていますが、8資産均等や野村7資産はパッとしないのではなく単純にローリスク・ローリターンなだけなんです。
※三菱UFJ国際投信の公式HPに記載されている表を加工
こちらは8資産均等の年別・アセット別のリターン比較です。
価格推移にも表れていますが、沢山の種類に分散することで大崩れしないというのが8資産均等や野村7資産のメリットです。
株式銘柄と比べやや回復が遅いですが、その分リスクは抑えられています。
乗換を検討している方は、なぜ8資産均等や7資産に投資したのか、その理由を思い出してみましょう。
気持ちが楽観的に変わっているなら、一度5ヵ月前を思い出してみよう
このまま爆伸びしていくんじゃない?
なんて思っていませんか?
ちょっと手のひら返しすぎですよ!(笑)
#拡散希望
【暴落あんけーと!】
現在のTwitter界の悲観度はどれくらいなのか!?皆さんは、今回の暴落について今後どうなっていくと思いますか?
今回の暴落は
— ナザール@暴落お兄さん (@investor_Nazal) March 23, 2020
たった4ヵ月前は約8割の人が
- リーマンショック級まで落ちる
- 世界大恐慌になるかもしれない
と思うほど悲観的な世界でした。
あなたは5ヵ月前、どのように思っていましたか?
こちらは過去の大暴落と今回のコロナショックを比較したグラフです。
コロナによる下落は始まってまだ半年しか経過していません。
もし株価回復により資産配分を変更したくなったのであれば、一度3ヵ月前を思い出してみましょう。
安易にリスクを取りに走ると、数ヵ月後に心へし折られるかもしれませんよ。
今のところ2番底が来る気配はありませんが、どちらに転んでもいいようにしっかりとリスク管理はしておきたいですね。
まとめ|株式系銘柄が息を吹き返したが楽観視は危険かも
今回の条件では
- 荒れた相場ではバランスファンドが優秀
- 株価の回復により株式系ファンドは息を吹き返した
- 不調に見える8資産や7資産は実は優秀
約10年ぶりの暴落となったコロナショック。
実体経済はダメージを受けたままで、このまま収束するのか2番底がくるのかは分かりません。
もし気持ちが楽観的になっているのなら一度絶望の渦中であった5ヵ月前を思い出してみましょう。
よりハイリスクな銘柄に乗り換えたくなっている方も多いでしょうが、このタイミングで今一度リスクについて考え直してみてはいかがでしょうか。
今後も随時 つみたてNISA銘柄をモニタリングし内容を更新していきたいと思います。
↓バランスファンドを低リスク順にランキングしています↓
また、自分のリスク許容度がよく分からない方は、これを機に測ってみては?
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リスク管理をしっかりして つみたてNISAを始めよう
今回は「つみたてNISA」の値動きやリスク・リターンを紹介しました。
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