投資を始める時に「どんなポートフォリオにするのか?」、始めた後は「今のポートフォリオでいいのか?」
悩ましいですよね(;^_^A
投資初心者が必ず通る道だと思います。
実際のところ、投資をする人の収入や生活環境などによってゴールが異なるので、全員に当てはまる「正解」というものはありません。
しかし、
- どれくらいリスクがあるのか
- 過去実績でどれくらいリターンがあったのか
- これから先、どれくらいの確率でどの程度増えるのか
というのは、ポートフォリオから簡単に算出することができるんですよ。
キーワードは
アセットアロケーション
ポートフォリオと混同している方も多いですが、似て非なるもの。
そして、投資をする上で非常に重要なワードです。
資産配分(アセットアロケーション)がすべての勝敗を決める
銘柄選択や投資タイミングではなく、資産配分(アセットアロケーション)によって投資成果がほぼ決まってしまう
出展:お金は寝かせて増やしなさい
様々な書籍で書かれていますが、アセットアロケーションで保有している資産の9割を説明できるといわれています。
なので、投資をする上で自分の投資先のアセットアロケーションを把握しておくことは非常に重要なのです。
ポートフォリオからアセットアロケーションを導き出すことで、自分の投資先について色々なことが見えてくるんです。
ということで、今回はアセットアロケーションの重要性と、ポートフォリオからアセットアロケーションを算出する方法をご紹介します。
この記事を読んでわかること
- ポートフォリオとアセットアロケーションの違い
- ポートフォリオよりアセットアロケーションが大事な理由
- アセットアロケーションがあればおおよそのリターンとリスクを算出できる
この記事を読んでほしい人
- どんなポートフォリオを組めばいいのか迷っている方
- 今のポートフォリオで良いのか悩んでいる方
目次:ジャンプできます
ポートフォリオとアセットアロケーションの違い
インデックス投資において、ポートフォリオと似たようなこと言葉でよく使われるアセットアロケーション。
この2つは同じだと思っている方が意外と多いですが、実は別物なんです。
それではそれぞれの違いを確認していきましょう。
ポートフォリオは具体的な金融商品の割合
ポートフォリオ
金融商品の組み合わせのことで、「楽天・全米株式インデックスファンド」のようにに具体的な商品名の組み合わせのことを指し、投資先の分散具合を表します。
例えば、
- 楽天・全世界株式インデックスファンド 40万円
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 30万円
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 30万円
といった商品に投資していた場合、ポートフォリオは下のようなグラフになります。
アセットアロケーションは資産の種類をグループ別けしたもの
アセットアロケーション
資産(アセット)を配分(アロケーション)するという意味があります。
運用している金融商品を「先進国株」や「新興国株」、「先進国債権」や「新興国債券」など地域ごとの資産の種類をグループ分けすることを指します。
先ほどのポートフォリオをアセットアロケーションに変換すると下のようなグラフになります。
出展:東北投信 ピザロ
各商品を分解し資産ごとにグループ分けすることによって、何に投資をしているかが明確化されるのです。
これがアセットアロケーションとポートフォリオとの違いです。
アセットアロケーションでリターンとリスクが分かる
それは、アセットアロケーションからおおよそのリスクとリターンを算出できるからです。
リスクとリターンが分かると、より現実的な資産形成の計画を立てることができますよね。
なんとなーく投資する場合と、リスクとリターンを把握して投資する場合とでは、どちらが目標に到達できる可能性が高いと思いますか?
これがアセットアロケーションが重要と言われる所以なのです。
アセットクラス(資産の種類)のリターンとリスク
アセットクラス
投資対象となる資産の種類や分類をグループ分けしたもので、具体的には、株式、債券、不動産、貴金属、現預金などを指し、さらに地域ごと(先進国株式や新興国債券など)に別ける場合もあります。
これらのアセットクラスは、過去の実績からそれぞれ平均リターンやリスクが分かっているため、 ポートフォリオを分解し、アセットクラスの配分を見ることで大体の特性(リターンやリスク)が分かるようになっています。
それぞれのリターンとリスクを一覧にすると以下の通りです。
※データはmyINDEXのものを使用しています。
表では新興国債券がとても優秀に見えますが、多くのインデックス投信が連動している現地通貨建てではなく外貨建て新興国債券の指数であるため、実際に投資した場合に成績が大きく乖離する場合があります。
↓詳しくはこちら↓
ポートフォリオからリターンとリスクを算出する方法
ここでは2つの無料WEBツールを使用して、ポートフォリオからリスクとリターンを算出する方法を紹介します。
具体的な手順は
- ポートフォリオをアセットアロケーションに変換する
- 変換したアセットアロケーションからリターンとリスクを算出する
どちらもツールで簡単に行えます♪
今回は例として、つみたてNISAでも大人気のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の過去20年のリスクとリターンを算出してみたいと思います。
ポートフォリオをアセットアロケーションに変換する
無料のWEBツール「ピザロ!!」を使用して算出します。
↓無料WEBツール「ピザロ」はこちら↓
①まずピザロ!!の中に予めセットされている銘柄を選びます。
②金額を入力します(銘柄が1つの場合は何円でもOK)
③お好みのトッピングを選んだらシェフにお願いします。
※今回はトッピングなしにしています
④あっという間に出来上がり♪
アセットアロケーションからリターンとリスクを算出
今度は無料WEBツール「myINDEX」を使用します。
(バナーをクリックするとジャンプできます)
※要登録ですが無料で使用できます。
①ピザロ!!で算出したアセットアロケーションを入力して「ポートフォリオを作る」を押します。
②はい、できあがり♪
2つのツールを使用し、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のリスクとリターンを算出すると
- 過去20年の平均リターン 4.4%
- 過去20年の平均リスク 18.7%
ということが分かりました。
リターンとリスクの読み取り方
【リターン4.4%・リスク18.7%】の場合、1年後に約7割の確率でリターン4.4%を中心に±18.7%価格が変動するということを意味します。
もう少しかみ砕いて言うと、「1年後の平均的なリターン予想は4.4%だけど、運用がうまくいけば23%、悪く転べば-14%になることもある」といったイメージです。
ちなみに、暴落時の想定はリスクの数値を2倍にして計算します。
↓リスクの読み取り方について詳しくはこちら↓
これを自分の資産に当てはめて考えてみましょう。
これなら耐えられそう!
耐えられそうであれば、ひとまず投資先としては合格です。
予想される価格変動に耐えられそうにないのであれば、リスクの低い銘柄への変更を検討してみましょう。
乱数を使ったシミュレーション
myINDEXは過去20年の過去実績を使用してリターンとリスクを算出しましたが、リターンとリスクを基に乱数シミュレータを使用すると「利益の中央値」「元本割れの確率」なども簡単に算出できます。
↓乱数シミュレータ「アセロラ!!」↓
myINDEXと同様にアセットアロケーションの割合を入力するだけで簡単にシミュレーションできます。
↓乱数シミュレータ「アセロラ!!」の詳細はこちら↓
まとめ|自分がドコの何に投資しているのか把握しよう
- ポートフォリオは金融商品の組み合わせ
- アセットアロケーションは資産の種類の組み合わせ
- アセットアロケーションが分かるとリターンとリスクが分かる
- リターンとリスクを基に将来を考える
ポートフォリオからリターンとリスクを算出すると、
今の投資先で
- 将来の目標金額に届くかどうか
- 価格変動に自分が耐えられるかどうか
が大まかに見えてきます。
これまで、なんとなーく投資してきたのであれば、これを機に自分の投資先のリターンとリスクを調べてみませんか?
これから始めるなら つみたてNISAから始めよう
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