つみたてNISAやウェルスナビ(WealthNavi)等の積立投資をされている方は、暴落しても売ってはいけない、暴落時に追加投資する方が将来的には儲けを大きくするというのはご承知だと思います。
↓まだよく知らないという方はこちら↓

しかし、頑張って積み立てて65歳で「さぁ、取り崩そう」というタイミングで大暴落が起きてしまったらどうしよう?と心配されている方、多いのではないでしょうか。
65歳(取り崩し期)に大暴落が起きたら老後の生活はどうなってしまうのか?
この記事でわかること
- 老後に投資資産が暴落した際の対処方法
- 対処法を行った際の資産額の推移シミュレーション
結論から言うと、必要な金額だけ取り崩し、残りを運用し続ければあまり心配することはありません。
↓ちなみに、積立期に発生した暴落の際の対応策はこちら↓

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65歳で大暴落した場合の対処方法
老後(取り崩し期)に暴落したときの対処方法
- 毎月一定額のみを取り崩し、残りはそのまま運用し続ける
暴落に遭遇しても、焦らないことが大切です。
毎月一定額を取り崩し、残りをそのまま運用し続けることで利益を回復することができるのです。
例えば、月に10万円ずつ取り崩すとします。
暴落の資産が2,000万円だとして、10万円を切り崩しても残り1,990万円。
切り崩し前の99.5%を運用できるのです。
もちろん、毎月資産は目減りしていくのですが、1,990万円という金額は運用資金としてはかなり大きな金額ですよね。
世界経済の成長に投資する金融資産であれば、ここからでも巻き返しが可能なのです。
実際に、取り崩し期にリーマン・ショックが発生したというシチュエーションでり崩しながら運用すると総資産額はどうなるっかシミュレーションしてみました。
取り崩し期にリーマン・ショクが発生した
想定でシミュレーション
実際にシミュレーションしてみました。
シミュレーションの条件は以下の通りです
シミュレーション条件
- 金融商品は楽天全米株式(VTI)
- 取り崩し時のスタートは過去最高額(時価3,000万円)
- その後約1年後リーマン・ショックが発生
- 毎月10万円ずつ取り崩す
- 税金・手数料は考慮していません
30歳からコツコツ積み立てて、65歳時で過去最高額を記録し資産額は3,000万円まで増加し最高の形で取り崩し期に入るものの、そこからリーマン・ショックが起きるという想定でシミュレーションです。
シミュレーションする金融商品は楽天・全米株式(VTI)です。
米国株1本なんて偏りすぎだと思われるかもしれませんが、ぼくはインデックス投資は米国株1本派なのでご容赦ください。

暴落後も運用し続けることで資産は増える
シミュレーション条件でご紹介した通り月10万円の取り崩しでシミュレーションしました。
結論から言うと、月10万円の取り崩しであれば10年後に暴落前の3,000万円を超えるという結果になりました。
では、詳細をご覧ください。
毎月10万円ずつ取り崩した場合
→約10年で暴落前の3,000万円を超える
2007年10月から2018年10月の期間で、資産を取り崩しながら運用した場合と一切運用しなかった場合の資産残高をグラフ化してみました。

運用を全くしない場合、毎月10万円ずつ取り崩すと11年後は1,680万円まで減少します。
対して、運用を続けた場合、約1年後にリーマン・ショックが発生し1,330万円まで資産残高が減少してしまいます。しかしその後は徐々に回復し6年で運用しない場合の残高を追い抜きます。
11年後には1,320万円を取り崩しながらも資産残高は3,112万円にもなり、全く運用しない場合と比べて約1,400万円資産残高が多いという結果となりました。
なんと、取り崩す前と比べても112万円も資産が増加しています。
取り崩し額が毎月15万円でも10年後は2,000万円残る
もう少し取り崩すとどうなるかということで、15万円でもシミュレーションしてみました。

15万円の場合だとさすがに資産は減ってしまいますが、運用しない場合と比べると約900万円もの差が生じます。
このように瞬間的に資産は大きく減少しましたが、運用し続けることで暴落したとしても老後に使える資金は多くなるのです。
米国株でのシミュレーションは偏っていると思われる方には、全世界株式でシミュレーションしたこちらをご覧ください。(外部サイト)
もし退職金も突っ込んでいたら
65歳で退職金2,000万円貰えたとして、そのまま運用に突っ込むとどうなるかも計算してみました。

毎月10万円を取り崩しても、11年後に約6,800万円まで資産残高は増加します。
夢がありますね!
これなら孫にも贅沢させてあげられそうw
退職金も含め取り崩しながら運用することで余裕を持って老後を過ごすことができるのです。
最大の敵は感情!どこまで冷静でいられるか
やはり最大の敵は自分の感情でしょう。
65歳で必死に作った3,000万円がたった1年で1,330万円まで減少します。
運用しなかった場合、月10万円の取り崩しであれば11年しか持ちません。
77歳で資金が枯渇してしまう計算です。
この状況で「冷静でいられるか」と言われるとぼくは正直自信がありません。
しかもこの時点では底値が何時なのかもわからないのです。
いや~、怖すぎる(-_-;)
積立投資は強靭な精神力と忍耐力も必要なのです。

積立投資は世界経済の成長により投資している金融商品の価値が将来上がることが前提となっています。そして世界経済は人口が増え続ける限り成長し続けるといわれています。
さらにこの地球上で資本主義経済が始まってから今まで世界経済はずっと右肩上がりです。
この世界経済の成長をどこまで信じることができるか、暴落しても、世界経済の成長を信じて運用し続けることができるかどうかが老後資金確保のカギとなります。
それまでに運用で大暴落を経験し、免疫を付けておくことが重要といえそうです。


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