米国株

楽天|VTI(全米株式)>VT(全世界株式)なのか?利回りシミュレーションで比較してみた

あなたは楽天VTI(全米株式)の米国株一本派ですか?とれとも、楽天VT(全世界株式)の世界分散投資派ですか?

Google検索してみると、楽天VT(全世界株式)1本で分散投資が完成する!とか、成績の悪い株が足を引っ張りあうので米国株1本の方が効率的だ!など、様々な視点で記事が書かれています。

米国株式vs全世界株式、いったいどっちに投資したらいいの?

ならば決めねばなるまい!

どちらが優秀なのかを!!

 

ということで、今回は楽天・全米株式インデックス・ファンド(以下楽天VTI)楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下楽天VT)のどちらが優秀なのか、過去のチャートをもとに5年、10年で利回りをシミュレーションしてみました。

先に結論だけ言いますと

  • 過去の実績で比較すると、圧倒的に楽天VTI(全米株式)
  • 将来、米国が衰退するリスクを考慮するなら楽天VT(全世界株式)

楽天VTI・楽天VTの比較

まずはそれぞれの違いをご紹介

楽天VTIは小型株を含む米国株全域が対象で約3,500銘柄、楽天VTは世界全域が対象で約8,000銘柄です。

信託報酬や2018年の実質コストは取り扱い銘柄の多い楽天VTの方が高くなっています。

それぞれのリターンシミュレーションの詳細はこちらをご覧ください。
(下記の記事は10月にあった暴落を反映していませんので、本記事より高リターンとなっています)

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楽天VT(全世界株式)の利回りは?過去5年・10年実績でシミュレーションしてみた今回は、つみたてNISAやiDeCoでも運用可能な投資信託、楽天・バンガード・ファンド(全世界株式):通称 楽天VTについてシミュレーシ...

 

シミュレーションの条件は次の通りです。

シミュレーション条件

  1. 商品は楽天VTIと楽天VT
  2. 毎月1万円を積み立てる
  3. どちらも10年前は販売されていないので、ETF版のVTIとVTの過去10年6ヵ月分(VTの登場が10年6ヵ月前)のチャートでリターン・年利回りを計算
  4. チャートはTradingViewを使用しシミュレーション
  5. それぞれ実質コストで費用を計算
  6. 税金はすべて無視

シミュレーションした結果・・・

過去のリターンでみると、圧倒的に楽天VTIの勝利です。5年、10年ともに楽天VTの2倍以上のパフォーマンスです。

投資は米国株1本でいい!と言われるのもわかりますね。

それでは詳細を見てみましょう。

 

5年運用の年利回り|VTI 4.79%、VT 2.08%

投資開始時期の5年前(2013年12月)は100年に一度と入れたリーマン・ショックによる底値から約4年が経過し、ちょうど暴落前の価格に戻ったあたりです。

好調な米国株に引っ張られ、VTIは2016年から、VTは2017年から大きく値を上げています。

この5年間は特筆するような大暴落はありませんでしたが、2018年10月に世界同時株安で暴落が発生したため、両社ともリターンが減少しています。

5年間のリターンは楽天VTIが143,680、楽天VTが62,492円と楽天VTIの圧勝です。

 

10年6ヵ月運用の年利回り|VTI 7.72%、VT 3.28%

今から10年と6ヵ月前は100年に一度の大暴落と言われたリーマン・ショックがまさに始まった時期で、最初の半年で株価は50%近く値を落としました。

リーマン・ショックはあったものの、底値を脱してからの価格上昇は凄まじく、年平均利回りは楽天VTI が7.72%、楽天VTが3.28%でした。

ここでも5年運用と同様に楽天VTIの圧勝となっています。

 

楽天VTで全世界に分散投資しても
暴落時のリスクヘッジにはならない

こちらはVTI(米国株式)とVT(全世界株式)の10年6ヵ月前の価格を基準として伸び率を比較したものです。

2009年2月にリーマン・ショックの底値を迎えますが、VTI・VTともにほぼ同じ割合で価格を下げています。

全世界に分散投資しているのに同じだけ暴落するということは、全世界への分散投資は暴落時のリスクヘッジとなっていないことを表しています

しかも、リーマン・ショック後の株価の回復もVTの方は新興国株等の不調により足を引っ張られ、大きなリターンを得られていません。

過去の実績で見ると、楽天VTは米国株がこけると一緒に同じだけ暴落し、米国株が好調でも他の株が足を引っ張るという、踏んだり蹴ったりな成績なのです。

だったら、米国株1本で投資したらいいのではないか?という考えが生まれるのは当然のことと言えます。

 

将来は米国が衰退しているかもしれない

では、楽天VTに投資する価値はないのではないか?と思われるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。

過去の実績では圧倒的に米国株ですが、ここからの将来は誰も読むことができないからです。

もし、世界の株価時価総額の約50%を占める米国株が衰退し、その割合を大きく減らすことがあるならば、自動でリバランスしてくれる楽天VTの方が有利になります

こちらはバンガードからお借りした2018年9月時点のVTの地域別の保有分配です。

そしてこちらはわたしのインデックスからお借りした2018年1月時点の世界株価の時価総額割合です。

比べてみるとわかるように、VTは世界株価の時価総額割合に合わせるように作られています。もし、米国株が30%までシェアを落とすことがあれば、このVTも30%まで割合を落として構成されることになります。

このように、世界情勢が大きく変動することに対しては、VT(全世界株式)はリスクヘッジとなるのです。

今現在は最強の米国が衰退することは想像できませんが、30年後はどうなっているか分かりません。

こちらは週刊ダイヤモンドからお借りした、平成元年と平成30年の世界時価総額ランキングです。

30年前の平成元年は日本が世界を席巻していました。TOP20の内、14社が日本企業です。しかし、バブル崩壊後、日本は暗黒の20年という長い低迷期に入り、30年後の現在はTOP20には1社も入っていません。ちなみに平成30年の日本企業のトップはトヨタ自動車で35位です。

このように、30年後は世界がどうなっているか分かりません。

米国株はこの10年でバブルのように株価が上昇しています。もしかしたらバブルがはじけるかもしれません。その後20年以上低迷するかもしれません。

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もし、米国株が今後衰退し時価総額のTOPから消えるようなことが発生するのであれば、楽天VTを選択していることが強みとなるのです。

 

まとめ|過去実績ならVTI、将来のリスクヘッジにVT

最初にも言いましたが端的にまとめると

  • 過去の実績で比較すると、圧倒的に楽天VTI(全米株式)
  • 将来、米国が衰退するリスクを考慮するなら楽天VT(全世界株式)

となります。

過去の実績を取るか、将来の不安を考慮して分散するかは、投資するあなたの考え方次第となります。

VTIはこれまでのリターンは凄まじかったですが、2018年10月に暴落が発生し、今も一進一退が続いています。今後も同じだけ伸びるかは不透明です。

米国の将来がどうなっていくのか、というところがVTI(米国株式)を選択するか、VT(全世界株式)のどちらを選択するかのポイントになると思います。

 

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