2019年は絶好調だった株式相場ですが、2020年2月、ついに大きな急落が起きましたね。
3月に入り1標準偏差と突破、名実ともに暴落となり今後語り継がれていくことが確定しました。
2019年からつみたてNISAなどで投資を始めた方は含み損を抱えている方も多いと思います。
↓暴落の基準についてはこちら↓
まだ下がったらどうしよう・・・
と感じた方は、リスク許容度を超えている可能性があるので、投資先の見直しをした方が良いかもしれません。
ということで、前回調査と同様につみたてNISA銘柄でコロナショックで影響の大きかった銘柄・小さかった銘柄を調べてみました。
ついでに前回の急落である2018年クリスマスショックとの比較、恒例の積立シミュレーションを行い、相場が荒れた時に強い銘柄をご紹介したいと思います。
今回の急落で心がグラついた方の参考になれば幸いです(^^)
↓前回(3/2時点)の実績調査はこちら↓
この記事を読んで分かること
- コロナショック時のつみたてNISA銘柄別の価格推移
- 2018年クリスマスショックとの比較
- クリスマスショック~コロナショックの積立シミュレーション
この記事を読んでほしい人
- 暴落に強いつみたてNISA銘柄を知りたい方
- 今回の急落で心が揺らいだ方
今回検証したつみたてNISA銘柄のリスク・リターンの一覧表です。
数値の通り行けば一番リスクの低いDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)が暴落に強い訳ですが、この数値はmyINDEXで算出した概算値です。
今回の急落での株価の動きは実際にどうだったのかを検証していきます。
↓リスクの読み取り方が分からない方はこちら↓
↓つみたてNISA銘柄のリスクが気になる方はこちら↓
目次:ジャンプできます
コロナショック時の値動き比較
コロナショックから1ヵ月が経過しました。
暴落が始まった2月21日~3月19日までを切り取ってみました。
約10日間で一番下がったのは、eMAXIS Slim先進国株式インデックスで-32.94%でした。
一番影響が少なかったのはつみたてNISAリスク度ランキングでも1位となったDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で下落はたった-4.29%という驚愕の暴落耐性です。
グラフではここまで一番伸びていた米国株が一番下落しているので、米国株がハイリスク・ハイリターンであることが分かりますね。
REITを含んでいる野村7資産やSlim8資産均等も苦戦している状況です。
2018年クリスマスショックの時はどうだった?
2018年末に発生したクリスマスショック時の値動きも調べてみました。
1年3ヵ月前に発生したクリスマスショックは、10月あたりから相場が不安定となり年末12月の約1ヵ月で一気に下落、その名の通りクリスマスの12月25日に底値となりました。
前回の比較ではクリスマスショックの方が大きく下落率が高かったですが、下落はさらに進み、コロナショックはクリスマスショックを超えました。
銘柄別に値動きを見てみると、ここでも一番影響が少なかったのはDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で-1.63%の下落で済んでいます。
この2つの急落を見ると、上位はバランスファンドが占めており、定説通り債券比率が高い銘柄ほど下落が少ないという結果になっていますね。
クリスマスS~コロナSの積立シミュレーション
恒例の積立シミュレーションです。
クリスマスショックの2018年12月1日~今回のコロナショック2020年3月19日に毎月1万円積み立てると資産は増えるのか?減るのか?シミュレーションしてみました。
今回検証の対象とした9銘柄に2018年12月から毎月1万円、15ヵ月積み立てた場合のリターンを比較。
- チャートはSBI証券のものを使用
- 毎月5日に1万円を積み立てる
- 期間が短いので手数料などは考慮しません
※簡易な計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)
バランスファンドの優秀さが光る
まずは各銘柄の基準価格推移です。
この1ヵ月で多くの銘柄がクリスマスショック時の底値を下回りました。
ここ最近は乱高下を繰り返しているので見難いですが、2018年12月1日を基準とすると2020年3月19日時点で一番成績が良かったのはニッセイワールドセレクトファンド(安定型)でした。
続いてニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、eMAXIS Slim米国株(S&P500)、と続きます。
米国株は2019年の爆伸びした影響で上位に食い込んでいます。
こう見るとバランスファンドって優秀なのね!
積み立て成績で一番優秀だったのは
ということで毎月1万円の積立シミュレーションの結果です。
一番リターンが良かったのはニッセイワールドセレクトファンド(安定型)でした!
前回同様に、荒れた相場ではバランスファンドの有効性がよく分かる結果となりました。
↓ニッセイワールドセレクトファンドの詳細はこちら↓
コロナショックは名実ともに暴落である
2月下旬からTwitterで様々な意見が飛んでいましたが、3月21日現在で言うとコロナショックは暴落です。
↓暴落の基準について詳しくはこちら↓
追加投資は慎重に
こちらはITバブル崩壊時に10%下落(今回と同じくらいの下落)の回数を表したものです。
この度の株価急落によって追加投資を検討されている方も多いですが、もしこれから本当に大暴落が来るならば、同じレベルの下落がこれから何回も襲ってきます。
出展:バンガード
こちらは直近40年の強気相場と弱気相場(20%以上下落)の期間を表した図です。
ご覧の通り、株価の下落は数週間で終わるわけではなく、最短2ヵ月・最長30ヵ月とかなりバラつきがあります。
コロナショックは始まってまだ1ヵ月しか経過していません。追加投資を行う場合は十分な余力を残しながら行いましょう。
↓追加投資のタイミングについて詳細はこちら↓
まとめ|荒れた相場ではバランスファンドが優秀
今回の条件では
- コロナショックでは先進国株式が一番下落
- 荒れた相場ではバランスファンドが優秀
- コロナショックは名実ともに暴落である
前回に引き続き今回もバランスファンドの優秀さがよく分かったと思います。
2019年のように株式絶好調だと物足りないニッセイワールドセレクトファンド(安定型)も、暴落で相場が荒れると抜群の安定感を見せてくれます。
値動きがかなり少ないので精神的負担がほとんどなく、かつ荒れた相場では米国株(S&P500)を上回るリターンとなるバランスファンド、ちょっと興味が湧いてきませんか?
約10年ぶりの暴落となったコロナショック。
これからまだ下落するのか落ち着くのかは分かりませんが、今回の暴落で、心が揺らいだり、ツラいと感じた方はバランスファンドへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
今後も随時 つみたてNISA銘柄をモニタリングし内容を更新していきたいと思います。
↓バランスファンドを低リスク順にランキングしています↓
また、自分のリスク許容度がよく分からない方は、これを機に測ってみてはいかがでしょうか?
↓リスク許容度測り方はこちら↓
リスク管理をしっかりして つみたてNISAを始めよう
今回は「つみたてNISA」の値動きやリスク・リターンを紹介しました。
つみたてNISAは通常、投資で得た利益には約20%かかる税金がが非課税となる超お得な制度なのです。
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