2019年は絶好調だった株式相場ですが、2020年2月、ついに大きな急落が起きましたね。
2月中旬まで最高値を更新し続けていた米国株式も約10日間で15%も下落しました。
3月に入っても相場は乱高下を続けており、2019年からつみたてNISAなどで投資を始めた方は含み損を抱えている方も多いと思います。
まだ下がったらどうしよう・・・
と感じた方は、リスク許容度を超えている可能性があるので、投資先の見直しをした方が良いかもしれません。
ということで、今回は2月の株価急落で影響の大きかった銘柄・小さかった銘柄を調べてみました。
ついでに前回の急落である2018年クリスマスショックとの比較、恒例の積立シミュレーションを行い、相場が荒れた時に強いつみたてNISA銘柄をご紹介したいと思います。
今回の急落で心がグラついた方の参考になれば幸いです(^^)
この記事を読んで分かること
- コロナショック時のつみたてNISA銘柄別の価格推移
- 2018年クリスマスショックとの比較
- クリスマスショック~コロナショックの積立シミュレーション
この記事を読んでほしい人
- 暴落に強いつみたてNISA銘柄を知りたい方
- 今回の急落で心が揺らいだ方
今回検証したつみたてNISA銘柄のリスク・リターンの一覧表です。
数値の通り行けば一番リスクの低いDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)が暴落に強い訳ですが、この数値はmyINDEXで算出した概算値です。
今回の急落での株価の動きは実際にどうだったのかを検証していきます。
個人的にはかなり面白い結果となりましたよ♪
↓リスクの読み取り方が分からない方はこちら↓
↓つみたてNISA銘柄のリスクが気になる方はこちら↓
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コロナショック時の値動き比較
こちらは2月1日~3月2日までの各銘柄の価格推移です。
2月中旬までは鬼のような右肩上がりで最高値を更新し続けていましたが、2月21日を境に10日間という短期間で一気に急落しました。
急落した2月21日~3月2日までを切り取ってみました。
約10日間で一番下がったのは、みんな大好きeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で-15.83%でした。
一番影響が少なかったのはつみたてNISAリスク度ランキングでも1位となったDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で下落はたった-1.29%という驚愕の暴落耐性です。
株式に誤差はあれど、影響の低かった上位4銘柄はmyINDEXと同じ結果になりました。
グラフではここまで一番伸びていた米国株が一番下落しているので、米国株がハイリスク・ハイリターンであることが分かりますね。
2018年クリスマスショックの時はどうだった?
今回の急落(たった10日間)だけでは、データ的に不十分だと思ったので、2018年末に発生したクリスマスショック時の値動きも調べてみました。
1年3ヵ月前に発生したクリスマスショックは、10月あたりから相場が不安定となり年末12月の約1ヵ月で一気に下落、その名の通りクリスマスの12月25日に底値となりました。
米国株だけで見ると今回よりクリスマスショックの方が大きく下落しています。
2018年はつみたてNISAを始めた年でしたが、なかなか激しい含み損だった苦い記憶が残っています(;^_^A
当時運用していたウェルナビの実績グラフが残ってました。
こう見ると当時も米国株が大きく下落していることが分かりますね。
もう卒業しましたがウェルナビは資産ごとの値動きが見れたので良い勉強になりました♪
話がそれましたが銘柄別に値動きを見てみると、ここでも一番影響が少なかったのはDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)で-1.63%の下落で済んでいます。
この2つの急落を見ると、上位はバランスファンドが占めており、定説通り債券比率が高い銘柄ほど下落が少ないという結果になっていますね。
クリスマスS~コロナSの積立シミュレーション
恒例の積立シミュレーションです。
クリスマスショックの2018年12月1日~今回のコロナショック2020年3月2日に毎月1万円積み立てると資産は増えるのか?減るのか?シミュレーションしてみました。
今回検証の対象とした9銘柄に2018年12月から毎月1万円、15ヵ月積み立てた場合のリターンを比較。
- チャートはSBI証券のものを使用
- 毎月5日に1万円を積み立てる
- 期間が短いので手数料などは考慮しません
※簡易な計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)
バランスファンドの優秀さが光る
まずは各銘柄の基準価格推移です。
2018年12月1日を基準とすると、2020年3月2日時点で一番成績が良かったのは野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型でした。
続いてeMAXIS Slim米国株(S&P500)、ニッセイワールドセレクトファンド(安定型)、eMAXIS Slimバランスファンド(8資産均等)と続きます。
今回の期間では一番下と一番上で突き抜けている米国株が一番ハイリスクという結果になりました。
こう見るとバランスファンドって優秀なのね!
積立成績で一番優秀だったのはなんと・・
チャートが優秀だったのは7資産ですが、チャートの通りに資産が増えないのが積立投資の面白さ。
毎月1万円ずつ積み立てると・・・
一番リターンが良かったのは7資産でも絶好調だった米国株でもなく、ニッセイワールドセレクトファンド(安定型)でした!
ラスト1ヵ月の推移を切り取ってみると、正にウサギと亀ですね(笑)
ものすごい勢いで爆伸びしていた米国株が、最後10日間お休みし、その間にニッセイワールドセレクトファンド(安定型)が追い抜きました(笑)
荒れた相場ではバランスファンドの有効性がよく分かる結果となりました。
↓ニッセイワールドセレクトファンドの詳細はこちら↓
現時点では今回の急落は暴落ではなく日常の範囲内
Twitterでは暴落という言葉が聞こえてきましたが、2018年のクリスマスショックも、今回のコロナショックも暴落と言うレベルの下落ではありません。(現時点では)
こちらは冒頭で紹介した銘柄別のリスク・リターンです。
ここに載っているリスクの数値は1標準偏差と呼ばれる、いってみれば日常的な価格の振れ幅です。(リスク10%なら±10%日常的に変動する)
一般的にはこのリスクを2倍にした数値(リスク10%なら20%)下落すると暴落と呼ばれます。
↓リスクについて詳しくはこちら↓
改めてそれぞれの価格推移を見てみると。
全ての数値がリスク(1標準偏差・日常的な値動き)の範囲内に収まっていますね。
これくらいの下落は1年に1回程度は発生すると思ってください。
現にクリスマスショックの底値から今回のコロナショックまでは1年3ヵ月しか経っていません。
これくらいの下落は暴落とは呼ばないのです。
追加投資は慎重に
こちらはITバブル崩壊時に10%下落(今回と同じくらいの下落)の回数を表したものです。
この度の株価急落によって追加投資を検討されている方も多いですが、もしこれから本当に大暴落が来るならば、同じレベルの下落がこれから何回も襲ってきます。
追加投資を行う場合は十分な余力を残しながら行いましょう。
↓追加投資のタイミングについて詳細はこちら↓
まとめ|荒れた相場ではバランスファンドが優秀
今回の条件では
- コロナショック・クリスマスショック共に米国株が一番下落
- 荒れた相場ではバランスファンドが優秀
- コロナショック・クリスマスショックも暴落ではない
今回の調査でバランスファンドの優秀さがよく分かったと思います。
積み立てるとニッセイワールドセレクトファンド(安定型)がトップだったのは正直驚きでした。
値動きがかなり少ないので精神的負担がほとんどなく、かつ荒れた相場では米国株(S&P500)を上回るリターンとなるバランスファンド、ちょっと興味が湧いてきませんか?
暴落とは呼べないコロナショックの変動で、心が揺らいだり、ツラいと感じた方はバランスファンドへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
↓バランスファンドを低リスク順にランキングしています↓
また、自分のリスク許容度がよく分からない方は、これを機に測ってみてはいかがでしょうか?
↓リスク許容度測り方はこちら↓
リスク管理をしっかりして つみたてNISAを始めよう
今回は「つみたてNISA」の値動きやリスク・リターンを紹介しました。
つみたてNISAは通常、投資で得た利益には約20%かかる税金がが非課税となる超お得な制度なのです。
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