米国株が絶好調なことも相まって、米国株高配当投資が大人気ですよね(^^)
僕も財源に目処が立ったので今年から高配当投資にチャレンジ予定です♪
しかし、無知無策で高配当ETF界に飛び込むのはあまりに危険なので、実際の銘柄を検証しながら知識を深めていきたいと思います。
前回の記事ではVYMについて検証し、とても優秀なETFであることが分かりました。
高配当ETF検証の第3回目となる今回はVYMと肩を並べる高配当ETFであるHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)について検証します。
高配当ETFで検索すると、株価の伸びや配当利回りを比較する記事はよく見ますが、積立シミュレーションをしている記事は少ないので、毎月定額を積み立てた場合のトータルリターンや配当利回りを調べてみました。
これから米国高配当ETFを検討している方は一緒に勉強していきいましょう♪
この記事を読んで分かること
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)の特徴
- HDVを積み立てた場合のリターン・リスク
この記事を読んでほしい人
- これから米国高配当ETFに挑戦したい方
- HDVかVYMか迷ってる方
先に結論を言いますと、今回のシミュレーションではHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)を設定来から毎月約2万円分購入し続けると、9年後には月7,300円の不労所得が完成し、同条件のVYMの月6,800円を上回るという結果となりました。
トータルリターンはVYMの方が上回るので、HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)はVYMよりも配当に特化したETFということになりますね。
という方も多いと思います。
今回の記事が高配当ETF選択の手助けになれば幸いです(^^)
それでは、検証結果をご紹介します。
目次:ジャンプできます
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)とは
SONYのビデオカメラのこと?(そんなやついない)
という方のために簡単にHDVを簡単にご紹介します。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
米国企業の内、財務が健全で高配当な企業75社で構成されるETFです。
- インデックス:モーニングスター配当フォーカス指数
- 信託報酬:0.08%
- 銘柄数:75
- 過去10年配当利回り:3.67%
HDVは財務が健全で高配当な企業で構成されているので非常に人気のあるETFです。
↓インデックス・信託報酬がよく分からない方はこちら↓
上位構成銘柄
僕は高配当初心者ですが、AT&Tやエクソンモービル、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど高配当銘柄で検索すると度々目にする有名な銘柄で占められています。
銘柄の入れ替えが激しい
こちらは2018年12月と2020年1月のセクター構成比を比べたグラフです。
見ていただと、たった1年でセクター構成比は大きく変動しています。
HDVは頻繁に銘柄の入れ替えや比率の見直しを行っていることが現れていますね。
HDVに関してはセクター比率を気にしてもあまり意味はないかもしれません。
株価の動き
こちらはHDVが設定された年からのドル建て・円建てチャートです。
HDVは販売後にリーマンショックのような大暴落を経験していませんので、非常に楽観的なグラフになっています。
この10年間はリーマンショック後の超円高から急激に円安に振れたため、為替リスクが日本人にとってプラスに作用しました。
ただし、今後もプラスに作用するわけではありません。
凹凸の一つ一つを見ると円建ての方がドル建てより激しく上下しているのが分かりますね。
このように日本円は米国資産をハイリスク・ハイリターンに変貌させる特性を持っているんです。
ちなみにリーマンショック時は円高によって米国株は本国よりも10%も余分に暴落しています・・。
日本円に変換する際の為替リスクは想像以上に大きいということは知っておきましょう。
↓詳しくはこちら↓
HDVリターンシミュレーション
はい、それでは恒例の積立シミュレーションいってみましょう!
世にHDVのトータルリターンを記した記事は数あれど、積み立てた場合のシミュレーションはそんなにありません(たぶん)
僕は入金力の低い一般サラリーマンであり、一括投資は現実的ではない(やったら嫁さんに殺されるw)ので毎月積立で投資する予定です。
円建てのHDVに約2万円積み立てる
- 計算期間はHDVが設定された2006年11月~2019年12月
- HDVのチャートはTradingviewでダウンロードしたものを使用ものを使用
- ドル/円チャートはInvesting.comでダウンロードしたものを使用
- 約2万円分の株数を積み立てる
※ピッタリ買えないので2万円÷株価で四捨五入した整数の数を購入する - 配当は設定来からの平均3.67%に外国税・国内税を差し引いた2.64%で計算
- 配当金が株価を超えた場合に追加投資する
※簡易な計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)
円建ての平均リターンは7.64%
シミュレーション結果です。
配当金がテーマなので、配当金を全て消費した場合、全て再投資した場合で比較しました。
配当金を再投資した場合、HDVを毎月2万円買い続けると元本の約1.7倍、350万円まで膨れ上がり、平均リターンは7.64%とかなり優秀な結果となりました。
これくらいなら使っちゃってもイイかもね。
こちらはリターン・リスク・累計配当金を比較した表です。
(トータルリターンは元本を差し引いた数値となっています)
毎月約2万円ずつ買い続けると約9年でもらえる配当の累計額は39.6万円でした。
今回のシミュレーションでは配当金を消費した場合と再投資した場合では、意外なことに累計配当金は3.7万円しか差がありません。
これを
- 3.7万円しか違わないなら使ってしまおう
- たった3.7万円の差が再投資すると50万円を生む
と考えるかは人それぞれですが、再投資によって年平均リターンが2.6%も変わってくるので、将来の資産形成を目的に投資をしているのなら再投資をした方が良いでしょう。
2万円が9年後に毎月7,300円の収入になる
トータルリターンが優秀なことは分かったので、今度は配当収入にスポットを当ててみましょう。
こちらは配当金を年別に比較したグラフです。
これまでご紹介した通り、配当金を全て再投資した場合、約9年後の2019年にもらえる配当金は8.8万円(月7,300円)となります。
なんか微妙だね。。
と思うかもしれませんが、今回にシミュレーションは期間が短く積立金額も2万円と少な目なので、しっかりとした収入まで育ちませんでした。
しかし、配当利回りは平均3.67%と高く、株価の上昇との相乗効果で配当金の伸びは良好です。
ちなみに前回「超優秀」とVYMの紹介記事を書きましたが、HDVの配当はVYMをさらに上回ります。
↓VYMについて詳細はこちら↓
それではVYMどれくらい差があるのか比較してみましょう。
ライバル銘柄のVYMと比較してみた
こちらはHDVが設定された2011年3月からのVYMとの円建てチャート比較です。
直近10年が米国株の黄金期なこともあって、どちらも凄まじく伸びていますね。
2016年頃までは株価はほぼ同じように増えていましたが、2017年以降は少し差がついて、円建てVYM276%、円建てHDV253%となています。
トータルリターンはVYMが有利
こちらは円建てHDV・VYMを毎月約2万円を積み立て、配当金を全て再投資したトータルリターンの比較です。
※ETFの場合はきっちり2万円購入ができず元本が異なるので、元本に対する割合で示しています。
年平均リターン(配当込み)
- HDV 7.64%
- VYM 9.01%
年平均リターンではVYMが約1.4%も上回っており、2万円ずつ積み立てた場合のトータルリターンはVYMが頭一つ抜け出します。
配当金はHDVが有利
こちらはHDVとVYMの配当金を年別に比較したグラフです。
総合力ではVYMの方が上ですが、配当金に関しては過去9年の全ての年でHDVはVYMを上回りました。(今回のシミュレーションでは)
HDVもVYMも株価が上昇しても配当利回りを維持しているので、株価が上がれば上がるほど元本に対しての配当利回りは向上してきます。
ちなみに元本をベースに配当利回りを計算すると、
元本ベース2019年の配当利回り
- HDV 4.15%
- VYM 3.86%
税引き後で4%超えは配当戦略としてはかなり優秀ですね。
しかも、VYMは設定来からの13年で計算すると、元本ベースの配当利回りは約5%まで上昇しているので、今後もこれまでと同じように株価が好調なら、HDVはさらに高い配当利回りも期待できます。
どっちを選ぶかは「投資の目的」で決める
こちらはHDVとVYMのリターン・リスク配当金などを比較したものです。
(トータルリターンは元本を差し引いた数値となっています)
と迷う方は、自分の投資の目的を振り返ってみましょう。
投資の目的
- 将来に向けて安定した収入源を確保したい
- 将来に向けて資産を最大化したい
目的が収入源の確保であるならば、今回の場合はHDVが最適解です。
資産の最大化が目的ならVYM、さらに突き詰めるならS&P500系のETFやVTIの方が適しています。
ただ、これはどちらが正解という訳ではなく、0か1かである必要もありません。
長期投資のモチベーションを保つために両方をバランスよく取り組むのも立派な資産運用ですし、そう考えるとVYMは非常に優秀なETFです。
- 配当利回りが優秀なHDV
- 資産の最大化ならVTI
- 両方をハイバランスにこなすVYM
自分はこれからどうしたいのか、何のために投資をしているのかをもう一度思い出し、自分には何が合っているのかを考えてみましょう。
まとめ|HDVは優秀な高配当ETF
円建てVYMを毎月2万円9年買い続け配当金を再投資すると
- トータルリターンは143万円
- 月7,300円の配当収入になる
今後も相場が好調なら更なる高配当も期待できる。
今回シミュレーションをしてみて、HDVは高配当戦略として優秀な銘柄であるということが分かりました。
暴落や低迷の想定は必要ですが、長期運用することで高配当戦略として十分有用であると思います。
次回は近年大人気のSPYDのシミュレーションをしてみたいと思います(^^)
お楽しみに~♪
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