1-2.リスク管理

自分が思っているリスク許容度は実は正しくないんじゃないか説

あなたは正しく自分のリスク許容度を測れていますか?

先日、リスク許容度についてツイートすると、ありがたいことにとても沢山の反応をいただけました。

僕は頻繁に投資のリスクについてツイートしていますが、その中で僕を含めて暴落を経験したことのない投資家さんは自分が思っているリスク許容度と現実にはギャップがあると感じています。

なので今回は実際のリスク許容度とのギャップ、言い換えると実際に訪れる暴落とのギャップについて考えてみたいと思います。

↓リスク許容度についてよく分からない方はこちら↓

【用語解説】リスク許容度(りすくきょようど)暴落などで資産がマイナスになった時に、自分はどの程度までのマイナスなら耐えられるか、という度合いのことをリスク許容度といいます。リスク許容度は人によって全く異なり、自分のリスク許容度に合った金融商品を選ぶことが大切です。...

この記事を読んで分かること

  • 自分が考えるリスク許容度と実際はギャップがあるかもしれない
  • 実際にリスク許容度を超えた時の症状
  • 自分のリスク許容度は年齢と資産額によって変化する
  • 暴落は自分が思っているよりもずっと過酷

この記事を読んでほしい人

  • 暴落は未経験だけど資産が半分になっても自分は耐えられると思っている方

リスク許容度は単純に価格変動に対する変動ではありません。暴落時からその後まで総合的に想定することが大切です。

実際のリスク許容度とギャップが生じる理由は次のことが考えられます。

ギャップが生まれる理由

  1. リスク許容度を超えた経験がない(暴落未経験)
  2. 自分のリスク許容度が変化することを想定していない
  3. 暴落への見積もりが甘い

ギャップがあるまま投資を続けると、暴落等が発生した時に耐え切れずに大失敗する可能性があります。

今自分が思っているリスク許容度は本当に正しいのか、現実とギャップはないのか、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。

リスク許容度を超えると食べられない・寝られない

https://twitter.com/instockexnet/status/1176820080790790144

いつも相談に乗っていただいているMirai Asset@招財進寶さん(@instockexnet)もリスク許容度を超えた時はお昼ごはんが喉を通らなかったとのこと。

僕は大暴落は経験したことがありませんが、トラリピ(自動売買FX)を運用中に1度だけリスク許容度を超える経験をしたことがあります。

突如相場が急変し、ロスカット危機に気付いたのは銀行が時間外の夜でした。
こういう時に限ってネットバンクが空っぽで、翌朝ダッシュで入金したという思い出があります。

幸い被害はありませんでしたが、気付いてからの一晩は全然寝られませんでした。

リスク許容度超えるってこういう感覚なんだと感じた瞬間でした。

リスク許容度を超えると

  1. 食事が喉を通らない・おいしく食べられない
  2. 心配で安眠できない
  3. そればかり気になって何も手につかない

といった症状が現れます。

こんな経験がある方は自分のリスク許容度を超えています。

経験あるけど、その時は乗り越えたから大丈夫だよ

そんなことはありませんよ。
それはその時にたまたま損をしなかったから乗り越えられただけです。

自分のリスク許容度の底 ≠ 価格変動の底

相場の変動はあなたのリスク許容度に合わせて動くわけではありません。

上のような体験をしたことがあるなら、直ちに投資先の見直しをすることをおすすめします。

許容度は年齢と資産額によって変化する

僕はリスク許容度って時間とともに低下していくものと考えています。

今のリスク許容度が高かったとしても、10年後・20年後も同じリスク許容度とは限りません。

時間の経過でリスク許容度が低下していく理由

  1. 運用金額が多きくなると変動する金額も大きくなる
  2. 老後が近づくに連れて含み損を取り返す時間が少なくなる

リスク許容度は資産の大きさと時間の長さに大きく左右されるんです。

資産額が増えるとリスク許容度は変わる

当然ですが資産額が大きくなるにつれて変動する金額は大きくなりますよね。

インデックス投資などの積立投資は、暴落でなくても常時±10%程度は変動します。
僕の現在の運用額350万円の1割は35万円ですが、運用額が1,000万円になると1割でも100万円です。

これを1割と捉えられる人は問題ないと思いますが、100万円と捉えて自分の給料などと比較してしまう人は要注意かもしれません。

資産が増えてくると

1日で給料の3ヵ月分が吹き飛んだ・・・

ということが日常的になってきます。

これが暴落になると年収クラスの金額が溶けることになります。

1年間働いても取り返せない・・・

僕らサラリーマン投資家は生活資金を会社の給料に依存している方がほとんどです。

どうしても給料を基準に損得を考えてしまうので、資産が増えるにつれリスク許容度が低くなる可能性があります。

年齢を重ねるごとにリスク許容度は低くなる

人間が投資できる期間は有限です。

時間が経過と伴に資産額は大きくなりますが、投資できる時間は減っていきます。

資産額が増え、ただでさえ変動する金額は大きくなるのに、そこで暴落に遭遇すると「残りの投資期間で取り返せるか」という不安が生じてきます。

定年退職によりこれまで依存してきた収入がなくなってしまうと、心理的に自分の資産が減ることにかなり敏感になるため、リスク許容度は下がっていきます。

 

暴落はあなたが思っているよりずっと過酷だ

そもそも暴落はあなたが思っている想定よりもずっと過酷です。

僕はリスク許容度が高いから資産が半分になったって耐えられる!
もし老後に暴落したって運用しながら切り崩せば何とかなるさ!!

と安易に考えている方は、本当に暴落に巻き込まれたときに心がへし折られる可能性があります。

自分がそう思っていても、実際に耐えることができなかったら何の意味もありません。

確かに、「半分になっても耐えられる」と思っている方は、暴落が発生した時も大きな価格変動に耐えることはできると思います。

ただし、それが一時的なら。

暴落って株価が半分になることだけを指すわけでありません。

  • 底値まで2年以上かかることがある
  • 価格が戻るまで5年以上かかることがある
  • 価格が戻っても、またすぐ暴落することがある
  • 結果的に10年以上低迷することがある
  • 投資先より先に自分の会社が倒産するかもしれない
そんなことが起きる可能性なんてほとんどないでしょ!

そんなことはありません。

たった20年前に発生したITバブル崩壊では、結果的に10年以上株価が低迷しました。
みんなが大好きな米国株も約10年前まで長期間低迷していたんですよ。

↓詳しくはこちらをご覧ください↓

ITバブル崩壊は13年も低迷が続く暗黒時代への入り口だった|米国株チャートで検証みなさん、ITバブル崩壊という恐ろしい暴落があったことを知っていますか? ITバブルとは 1990年代にwindows9...

ちなみに、90年前に発生した世界大恐慌では株価が8割下がり、底値まで3年、元の価格に戻るまで25年もかかっています。
今後、このクラスの暴落が発生する可能性はゼロではありません。

現代に世界大恐慌が起きたらどうなるか計算してみた現代に世界大恐慌が来たらどうなるのか計算してみました。計算の結果、30代なら救われる可能性あり。老後に巻き込まれた場合は残念ながら救われないという結果になってしまいました。...

 

まとめ|リスク許容度が正しいか一度振り返ってみよう

要点まとめ
  1. 自分が思っているリスク許容度は正しくないかもしれない
  2. リスク許容度を超えると食べられない・眠れない
  3. リスク許容度は資産額の大きさで変わる
  4. リスク許容度は残りの投資可能期間の長さで変わる
  5. 暴落は思っているよりずっと過酷である

このように、リスク許容度は状況により変化することもあれば、一時的にリスク許容度を超えた経験をしているにもかかわらず、それに気づいていない可能性もあります。

自分が思っているリスク許容度が本当に正しいのか、一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

資産全体が暴落でどうなっていくのかを考える

あなたは暴落時に自分の資産がどれくらい減るのか計算したことはありますか?

リスク許容度を知るには、まず自分の資産のリスクを知しることから始まります。

そして、リスクを考える上で重要なことは

リスク許容度 ≠ 価格変動への耐性

リスク許容度は単純に「資産が半分になっても耐えられる」という基準ではありません。

  • 株価が半分に暴落した翌年も半分に暴落するかもしれない
  • 暴落後、10年以上価格が戻らないかもしれない

暴落する回数・低迷する期間も想定し、実際に暴落に巻き込まれたときに自分の資産はどうなっていくのか、リバランスはどうするのか、現金はどれくらいあるのか、等を具体的に考えてみましょう。

実際にITバブル崩壊やリーマンショックを経験されている ななしさん(@_teeeeest)も単純なリスク許容度(価格変動に対する耐性)だけで耐え抜くことは難しいと記事にされています。

リスク許容度の測り方と暴落対策

リスク許容度って具体的にどうやって調べるの?

投資初心者が必ずやるべきリスク管理は次の2つです。

  1. 自分のリスク許容度(暴落耐性)を知り、その範囲内で投資する
  2. 株式などのリスク資産とは別にしっかりとした現金を確保しておく

長期投資をしている限り、暴落を回避することは不可能です。
しっかりと準備し、きたる暴落に備えましょう。

↓リスク管理の詳細はこちらをご覧ください↓

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