#ベストバイストック2019 参戦!
この記事は歴戦の投資家である ななしさん(@_teeeeest )が主催する「投資ブロガーが2019年の買ってよかった金融商品を紹介する」企画です。
↓企画の詳細はこちら↓
昨日のジロさん(@JIRO_invest)からバトンを受け、イベント10日目の本日はわたくしナザールが2019年に買ってよかった金融商品をご紹介します♪
↓ジロさんのベストバイストック「長大」はこちら↓
インフラ系の株ってロマンがありますね!
インデックスしか持ってませんがめっちゃ興味がわきました♪
さて、僕が紹介する銘柄はタイトルの通り楽天・全米株式インデックス・ファンド(以下:楽天VTI)です。
ちなみに、アムロとかシャアとか伊達じゃない!とか名言と上手い例えは出てきませんのでご了承ください(笑)
今年の楽天VTIは絶好調で、この1年で大きく増えてくれました♪
ダウやS&P500が最高値を更新したという噂を聞いたので、つみたてNISAを確認してみたら、スゴいことになってた!
この楽観的な感じはいつまで続くかな?#本当は毎日価格チェックしてますw pic.twitter.com/UE4uDWDk94
— ナザール@暴落お兄さん (@investor_Nazal) November 27, 2019
この記事を読んで分かること
- VTIとS&P500の違い
- VTIとS&P500のリターン・リスク比較
- 楽天VTIに投資している理由
この記事を読んでほしい人
- S&P500が世界で最強だと思っている人
- VTIとS&P500、どちらに投資しようか迷っている人
米国株インデックスで一番に思いつくのは、皆さん大好きなS&P500ですよね!
米国株投資家でS&P500を知らない人はいないでしょう。
ベストバイストック2019でもりんりさんやサンダーさんがS&P500に連動するETFであるVOOを紹介されています。
そして今年はSBI・バンガード・S&P500(以下:SBI・S&P500)という投資信託が衝撃的なデビューを果たしました。
つみたてNISA対応で信託報酬は驚愕の0.0938%!
ライバル銘柄が信託報酬の引き下げを余儀なくされる等、大きな影響を与え、2019年の投資信託はS&P500の年であったと言っても過言ではありません。
現状、SBI・S&P500が発売されて以降、手数料が1.5倍もする楽天VTIは、この勢いに押されかなり劣勢に立たされていて、これからつみたてNISAで米国株に投資しようとしている人で楽天VTIを選ぶは殆どいないように感じます(;^_^A
しかし、僕はこのS&P500一色の中、あえて劣勢の楽天VTIに投資をしています。
なんで楽天VTIなの?
ということで、今回は過去のリターンやリスクをシミュレーションしながら今年買ってよかった楽天VTIの魅力をご紹介したいと思います。
ここから楽天VTIの逆襲が始まるんや!!(たぶん)
目次:ジャンプできます
まずはVTI・S&P500の違いを整理
という方のために簡単に違いをまとめてみました。
よく聞くS&P500とは銘柄の名前ではなく米国500銘柄で構成される株式指数のことを言います。テレビでよく見る「日経平均」や「NYダウ平均」等と同じようなものです。
対してVTIは「CRSP USトータル」と呼ばれる株式指数に連動する銘柄のことを言い、投資信託版の楽天VTIとETF版のVTIの2種類があります。
これらの指数に連動するように作られた銘柄をザックリまとめると下図になります。
S&P500やVTIって一つだけでなく色んな銘柄があるんですよ!
VTIは全米の銘柄、S&P500は米国大型500銘柄に投資する
VTIとS&P500の大きな違いは投資先の銘柄数です。
楽天VTIは小型株を含む米国株全域約3500社が投資対象で、米国経済そのものに投資をするような商品なのに対し、S&P500は大型株のみ500銘柄が対象で、米国のエース企業500社に集中投資する商品なんです。
ちなみにS&P500の500銘柄だけで米国株時価総額の約8割を占めており、残りの小型株2割が入っているかどうかが直接的な違いとなります。
エースの500社がいかにずば抜けているかが分かりますね!
楽天VTIは米国VTIを買い付けて小分け販売する商品
僕が購入している楽天VTIは、バンガード社が運用する株式指数「CRSP USトータル」に連動させたインデックスファンド「VTI」を買い付ける投資信託です。
簡単に言うと、楽天VTIは米国株を直接やりくりして運用しているのではなく、米国のVTIというETFを買い付けて小分けにして売ってくれる商品です。
違いを超大雑把に説明すると、本家VTI(ETF)がホールケーキで楽天・全米株式インデックス・ファンド(投資信託)はショートケーキです。
本家VTI(ETF)は基本的にホール単位のみの販売で2019年12月時点で17,000円くらいしますが、楽天VTI(投資信託)はそれを100円以上なら好きなサイズのショートケーキに切り分けてくれます。
※切り分ける手間分、ETFより手数料が高いです。
使っている材料は同じなので、同じ味(リターン)を味わうことができるんです。
ちなみに、SBI・S&P500も楽天VTIと同様にS&P500に連動するVOOというETFを買い付けて小分けで販売する商品です。
↓VTIと楽天VTIの違いはちら↓
S&P500ではなくVTIに投資する理由
前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここから僕がS&P500ではなく、楽天VTIをベストバイに選んでいる理由をご紹介します。
こちらは直近5年のVTIとS&P500の基準価格(円建て)の伸びを比較したグラフです。
見ていただくとほとんど差はありませんが、わずかにS&P500がリードしています。
ムフフ、甘いな
暴落後にVTIの逆襲は始まる
過去5年ではS&P500が若干リードしていますが、もっと長期で見てみましょう。
これに大暴落の発生タイミングを加えてみると
ご覧の通り、ITバブル崩壊・リーマンショックと歴史的大暴落の後にVTIがS&P500を引き離しているのが見て取れると思います。
それには先ほどご紹介したVTIとS&P500の投資先の違いに答えが隠れています。
S&P500は暴落すると500銘柄が入れ替わりますが、楽天VTIに入れ替わりはありません。
暴落によってS&P500から脱落してしまった企業がその後盛り返した場合、S&P500はその恩恵を受けられませんが、全米をカバーする楽天VTIは恩恵を受けることができるのです!
S&P500では年間20銘柄程度が入れ替わっています。こういった特徴から急成長する小型・中型株をなかなか取り込むことができないんですね。
下からのし上がってくる企業の成長の恩恵を全て受けられるのが楽天VTI最大の強みなのです。
Twitterのやり取りでも入れ替えは株価に影響を与えるというご意見をいただきました。
長期投資家にとって誤差の範囲ですが銘柄入れ替えは短期筋に狙われて下ズレ要因になります
そういう意味でも長期ではVTI有利かもしれません
日経平均の銘柄入れ替えで大きく下ズレした記事を山崎元さんが過去に書いてました
指数が違いますが参考になると思います↓↓↓https://t.co/GRMWoQhRkO https://t.co/j8ieLduqms
— パパ五郎 (@papagoro0705) November 1, 2019
そして、多くの米国株投資家が師と仰ぐシーゲル教授も著書「株式投資の未来」で、入れ替えがない方がリターンが大きいことに触れています。
S&P500の当初採用銘柄のリターンは、更新を繰り返す実際のS&P500リターンを上回り、しかもリスクが低い。
ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」より
株式投資の未来では「成長の罠」と題して、急成長を続ける企業を取り込み続けることが必ずしもハイリターンに繋がるわけではないと解説されています。
この「株式投資の未来」を読むとS&P500に投資することが本当に効率的なのかを考えさせられます。(まぁ実際は個人で運用してもS&P500には勝てないんですがw)
ポイントをまとめると
- 長期で見るとVTIの方がS&P500より価格の伸びが大きい
- 暴落をきっかけに差が出ている
- S&P500の入れ替えが影響している
以上の理由から僕はS&P500でなく、楽天VTIに投資をしています。
完全に僕の私見ですが、今は劣勢の楽天VTIも将来の暴落後に逆襲が始まると信じています!(暴落に耐えられるかの話は別やでw)
両者に毎月1万円積み立てるとどうなる?
だったら楽天VTIの方が儲かるハズだよね?
ということで、恒例の積立シミュレーションをしてみました。
VTIが設定された2001年から毎月1万円積み立てた場合のリターンとリスクを比較
- 円建てのVTI・S&P500で計算
- それぞれに楽天VTIの信託報酬、SBI・S&P500の信託報酬を差し引く
- S&P500はMacroTrendsで購入したチャートを使用
- VTIはTradingViewのチャートを使用
- 月に1度しか価格を拾わない月次チャートです
- 配当・税金などは考慮しません
※簡易な計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)
積み立てるとリターンにほとんど差はない
約19年、両者に1万円を積み立てた結果
- 楽天VTI:476万円
- SBI・S&P500:470万円
手数料に差はありますが、19年で4万円の差は誤差と言っていいでしょう。
両者は元々投資先を8割も共有していますし、ドルコスト平均法で一定額を積んでいく積立投資は、株価の低い時期が長い方が有利になることもあります。
今回のシミュレーションでは、長所と短所が打ち消し合ってほぼ同じ実績になったと考えられます。
株価の伸びはVTIが上ですが、実際に積み立てで投資をしてみると楽天VTIもSBI・S&P500もリターンに大きな差がないことが分かりました。
↓ドルコスト平均法について詳細はこちら↓
ただし、手数料は改善の余地あり
こちらは19年間で支払う信託報酬の累計額です。
発売して間もないSBI・S&P500はまだ実質コストが分からないので今回のシミュレーションには考慮していません。
実際に払うコストはもう少し多いハズです。
積立投資によって資産が雪だるま式に増えるように、手数料も同じように積みあがっていき、上図のように投資期間の後半に手数料が重くのしかかって来ることがわかります。
複利のパワーが働くのは資産だけではないんですね。
↓手数料の影響はこちら↓
手数料は積立投資において非常に重要な要素です。
実際に手数料でSBI・S&P500に大きく溝をあけられたことによって楽天VTIは一気に日陰に追いやられたように感じます。
投資家のため(僕のためにもw)にもこの手数料は是非改善してもらいたいと思っています。
まとめ|僕のベストバイは楽天VTIだけど、好きな方を買ったらええんやで
- VTIは全米約3500社に分散投資できる
- S&P500は米国大企業500社に分散投資でき銘柄の入れ替えがある
- 長期で見るとVTIの方が株価の伸び率は上
- 積立投資をするとリターンに大差はない
⇒どっちも優秀だっから好きな方を買おう!
ブログやTwitterを見ているとS&P500派の方の方が多いですが、僕は入れ替えがなく、誤差の範囲でもS&P500を上回る理由で楽天VTIに投資しています。
しかし、両者とも素晴らしい銘柄であることは疑いようがなく、結局のところ自分のフィーリングに合う方に投資したら良いと思います。
今年の楽天VTIは絶好調だった
今年は景気後退すると散々言われてきましたが、結果的にほぼ右肩上がりに推移しました。
おかげさまで、12月末時点で利回り16.99%、含み益も10万円を超えました。
もうこの結果だけでベストバイストックと言っていいでしょう。(S&P500にも同じことは言えるけど)
積立投資において、今の含み益に一喜一憂するこに意味はありませんが、僕も感情のある人間ですし、これだけ利益がてくれるとやっぱり気分も上がります。
そういう思いをさせてくれたという意味でも、今年のベストバイストック(買ってよかった)は楽天VTIを選定しました!
これから米国株インデックスをお考えの方は、楽天VTIも検討してみてはいいかがでしょうか?
僕は逆襲を信じて楽天VTIを積み続けます!
【ベストバイストック2019】明日12月11日はパーサモウニアスさん
企画参加は初めてでしたが、楽しいですね♪
3,000字くらいのつもりが勢い余って5,000文字になってしまいました(;^_^A
さて、明日12月11日はパーサモウニアスさん(@parsimonious_16)の記事が公開される予定です。
どんな銘柄が紹介されるのか楽しみです(^^)
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