世間の認知度だとダウ平均が最強でS&P500を知っている人なんてほとんどいません。
僕も投資を始めるまでS&P500なんて知りませんでした。
しかし、投資の世界に入るとS&P500、S&P500、S&P500、たまにVTIとS&P500ばかりですよね。
日本で最も有名な株式指数なのに、投資する人も少なくナゾが多いダウ平均。
と気になっちゃったので調べてみました!
ダウ平均 vs S&P500、積立投資だとどちらが増えるのかを!!
↓S&P500やVTIについて詳しく知りたい方はこちら↓
この記事を読んで分かること
- ダウ平均とS&P500の違い
- 両者に毎月1万円積み立てた場合のリターンとリスク
- 投資初心者にはどちらが向いているか
この記事を読んでほしい人
- ダウ平均の過去リターンに興味がある人
- ダウ平均に投資してみたいと思っている人
先に結論を言うと、どちらも歴史がありハイパフォーマンスな株式指数です。
しかし、ダウ平均に連動する銘柄は少なく手数料も高めのため、バリエーションが多く手数料も安いS&P500系の銘柄の方が投資しやすいです。
それでは、詳細を掘り下げ行きましょう。
目次:ジャンプできます
ダウ平均株価って何?
ダウ平均株価
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定する主要業種の代表的な30銘柄で構成された株式指数です。
日本でいう日経平均株価の様なものです。
株価加重平均ってどういう意味?
米国株インデックスで有名なS&P500は時価総額加重平均と言って、時価総額の大きさによって配分が異なります。
対してダウ平均株価は、時価総額ではなく株価の大きさで加重をかけ計算されています。
時価総額(企業の規模)を基準にするS&P500に対し、ダウ平均株価は株価(株の価値)を基準にしているため、株価の高い銘柄の影響を大きく受けるんです。
実はダウ平均は4種類ある
実はダウ平均株価は「ダウ工業株30種平均」、「ダウ輸送株20種平均」、「ダウ公共株15種平均」、これらを掛け合わせた「ダウ総合65種平均」の4種類が存在します。
テレビ等でよく見るダウ平均株価は「ダウ工業株30種平均」のことを指し、今回はこのダウ工業株30種平均を検証します。
ダウ平均を構成する銘柄
企業名 | 業種 |
アップル | コンピュータ |
アメリカン・エキスプレス | 金融 |
ボーイング | 航空機 |
キャタピラー | 重機 |
シスコシステムズ | 情報・通信業 |
シェブロン | 石油 |
ウォルト・ディズニー・カンパニー | 娯楽・メディア |
ダウ | 化学 |
ゴールドマン・サックス | 金融 |
ホームデポ | 小売業 |
アイ・ビー・エム | コンピューター |
インテル | 半導体 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 医薬品 |
JPモルガン・チェース | 金融 |
ザ コカ・コーラ カンパニー | 飲料 |
マクドナルド | 外食 |
スリーエム | 化学 |
メルク | 医薬品 |
マイクロソフト | ソフトウェア |
ナイキ | その他製品 |
ファイザー | 医薬品 |
プロクター・アンド・ギャンブル (P&G) | 日用品 |
トラベラーズ | 保険 |
ユナイテッド・ヘルス | 保険 |
ユナイテッド・テクノロジーズ | 航空宇宙・防衛 |
Visa | その他金融 |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 通信 |
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | 小売業 |
ウォルマート・ストアーズ | 小売業 |
エクソンモービル | 石油 |
出展:Wikipedia
ダウ平均株価を構成する銘柄は世界中でビジネスを展開しているので、製品やサービスを利用したことがあったり、仕事の取引などで関わったりする企業が多いですね。
ダウ平均とS&P500を比べてみると
ダウ平均
- 株価加重平均のため株価の大きな銘柄の影響を大きく受ける
- 30銘柄と少ないため個別銘柄の影響も大きい
S&P500
- 時価総額加重平均であるため、時価総額の大きい銘柄の影響を大きく受ける
- 銘柄数が多いので個別銘柄の影響は少ない
米国株式時価総額に占める割合はダウ平均の25%に対し、S&P500は約80%です。
時価総額加重平均であることからもS&P500の方が米国経済の指標としては相応しいといえるかもしれいません。
約90年の値動きを比較
こちらは1928年~2019年までのダウ平均とS&P500のチャート(対数)です。
どちらも歴史のある株式指数なので90年分比べることができました。
約90年で
- ダウ平均:144倍
- S&P500:177倍
に増えています。
約90年で見るとS&P500の方が成長していますね。
世界恐慌は差がないですが、ITバブル・リーマンショック辺りはダウの方が値動きが少なく見えます。
ITバブル~現在の値動き
90年チャートはさすがに時代背景の変化が激しいので今度はITバブル~現代まで22年分を切り取ってみました。
今度は先ほどのチャートとは一転、ダウ平均がS&P500上回ります。
22年で
- ダウ平均:3.6倍
- S&P500:3.2倍
に増えています。
この22年間ではITバブル崩壊・リーマンショックと2度の歴史的大暴落に襲われ、米国株は長期低迷する期間があります。
先ほどの90年チャートではこの部分の価格変動はダウ平均の方が小さく見えましたが、22で切り取るとそんなに差はないように見えますね。
↓ITバブル崩壊・リーマンショックについて詳細はこちら↓
さらに円建てに変換してみる
当ブログではお馴染みになりましたが、先ほどのグラフを円建てに変換しました。
円建てに変換すると
- ダウ平均:3.1倍
- S&P500:2.7倍
になります。
毎度ブログを読んでくれている方はお分かりでしょうが、米国資産を日本円に変換する為替リスクはリターンに大きな影響を与えます。
↓詳しくはこちら↓
日本で生活している以上、積立資産の売却であろうと株式からの配当であろうと、必ず日本円に変換する必要があるので、今回もこの円建てチャートで積立シミュレーションを行います。
ダウ平均 vs S&P500|積立シミュレーション
ITバブル~現在までのチャートに毎月1万円積み立てた場合のリターンとリスクを比較
- 円建てのダウ平均・S&P500で計算
- S&P500はMacroTrendsで購入したチャートを使用
- ダウ平均はTradingViewのチャートを使用
- 配当・税金・手数料などは考慮しません
※特定の銘柄ではなく、株式指数を用いた簡易計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)
大差はないがダウ平均の方がローリスク・ハイリターン
円建てダウ平均・にS&P500それぞれ1万円積み立てると
22年で
- ダウ平均:633万円
- S&P500:614万円
という結果となりました。
積立シミュレーションをしてみると、円建てダウ平均の方が資産は大きくなりましたが、先ほどのチャートほどの差は開きませんでした。
こちらはリターンとリスクを比較した表です。
数値にしてみると、大きな差ではありませんがダウ平均の方がローリスク・ハイリターンであることが分かりますね。
投資をするなら優秀な商品の多いS&P500
と僕も思ったのですが、ダウ平均には弱点があるんです。
投資商品が少なく手数料が高い
こちらはS&P500・ダウ平均に連動する主な商品を一覧にしたものです。
バリエーションに富み、信託報酬も安いS&P500に対し、ダウ平均は選択肢が少なく、手数料も割高です。
特に当ブログでもオススメしている つみたてNISAに対応したダウ平均商品は1銘柄しかなく、信託報酬もS&P500と比べると6倍以上ありかなり高いです。
信託報酬は投資成績に大きな影響を与えるので、これだけ差があるとダウ平均を選ぶ理由はないと言えます。
↓手数料の影響について詳細はこちら↓
まとめ|ダウ平均は優秀だが投資するならS&P500
- ダウ平均は米国30銘柄を株価加重平均で表した株式指数
- S&P500は米国大企業500社を時価総額加重平均で表した株式指数
- 90年で見るとS&P500の方が株価の伸び率は上
- 22年で見るとダウ平均がS&P500を上回る
- 積立投資をするとリターンに大差はない
- ただし、ダウ平均に連動する銘柄は少なく、手数料も高い
⇒インデックス投資で運用ならS&P500の方が投資しやすい
今回は日本で最も有名なダウ平均株価と、投資界で最も有名なS&P500を比べてみました。
ダウ平均株価は知名度の高さに負けず劣らずの超優秀な指数ですが、連動する銘柄が少なく、手数料も割高なためインデックス投資として運用するならS&P500の方が投資しやすいというのが今回の結論です。
S&P500・ダウ平均で投資を始めるなら「つみたてNISA」
今回紹介しましたS&P500やダウ平均に連動する銘柄で投資を始めるなら「つみたてNISA」が超絶おすすめです。
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかるのですが、このつみたてNISAなら利益にかかる税金が非課税となる超お得な制度なのです。
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