ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、毎日価格が変動する金融商品を、一定金額を一定間隔で淡々と積み立てていく投資方法です。
一定額を積み立てるので、価格が高い時は少なく、低い時は多く買い付けるため、購入価格を平準化することが可能です。
購入価格を平準化できるので、相場を読む必要がなく、投資初心者にオススメの投資方法です。
- 一定金額を一定間隔で淡々と買い、購入単価を平準化できる
- 相場を読む必要がないため初心者にオススメ
- ドルコスト平均法は暴落しても回復しやすい
- 短期投資や下落相場には向いていない
ドルコスト平均法は金融庁のHPでも紹介されている長期投資では王道の運用方法です。
ただし、長期運用を前提とした投資方法なので、短期間での取引や一時的な下落相場で結果を出すことはできません。
↓長期投資で上手くいくためのコツはこちらにまとめてあります↓
例:バナナは分けて買うと沢山買える!
たとえば、
僕がペットのおサルのために予算1万円でバナナを買うとします。
八百屋に行くと1房100円で売っていましたので100房購入しました。
しかし、翌日八百屋の前を通りかかるとバナナが50円に値下がりしてました。
すごく損した気分になりますね^^;
しかし、1万円を使い切っているのでもう買えません。
さらに翌日、値段が気になってしまってもう一度八百屋へ顔を出すと、なんと25円まで値下がりしています。ぼくはもう涙目です。
バナナの価格が気になってしょうがないぼくは翌日も懲りずに八百屋に行きます。
するとなんと値段が高騰し、1房250円に値上がりしていました。100円で買って得したぜ!
この例では
1万円で購入できたバナナの数と単価
- 購入数:100房 単価:1房100円
と、なりました。
ではこれをドルコスト平均法(毎回2,500円の定額ずつ購入する)で購入するとどうなるでしょう?
- 1日目:単価100円 2,500円で25房のバナナを購入
- 2日目:単価50円 2,500円で50房のバナナを購入
- 3日目:単価25円 2,500円で100房のバナナを購入
- 4日目:単価250円 2,500円で10房のバナナを購入
1万円で購入できたバナナの数と単価
- 購入数:185房 単価:54円
結果的に最初の例よりも85房も多くバナナを購入することができました。
このように決してベストタイミングではないですが、一定金額で時間をかけて(定期的)に購入することによって価格変動のリスクを分散できるのがドルコスト平均法のメリットです。
今回の例のように、価格が安いときは多く、価格が高いときには少なく買い付けることにより、平均購入単価を抑えることができるため相場を読む必要がないんです。
↓ドルコスト平均法を使用し上手に買い付けるコツはこちら↓
ドルコスト平均法は資産が早く回復する
このバナナをそのまま投資に置き換えると、さらにその威力が見えてきます。
※威力を分かりやすくするため、1日を1ヵ月に、最後の価格250円を50円とします。
それでは4ヵ月の株価推移を見てみましょう。
1ヵ月目に100円だった株価は、翌月は半額に、さらに翌月は4分の1の25円まで暴落し、4ヵ月目に価格を戻すものの、最初の100円の半額の50円です。
現実なら凄まじい暴落ですね。
こんな絶望的な価格推移に毎月2500円ずつ株を購入すると4ヵ月目の資産価格はどうなるでしょうか?
それを表したのがこちらの表です。
株価は半分になったのに資産が1,250円も増えてる!!
なんで??
不思議ですよね!
これが株価が完全に戻らなくても利益を得られるドルコスト平均法の早期回復効果なんです。
結果的に資産が増えたカラクリは、大暴落が発生しても毎月定額の2,500円ずつ買い続けたことなんです。
説明した通り、ドルコスト平均法は定額を買い続けることで「価格が高いときには少なく買い付け、安い時には沢山買い付ける」投資方法です。
グラフで見ると、大暴落で4分の1になってしまった時に、最初の4倍の口数を購入していて、その4倍の量が翌月に倍の価格になっているんです。
このように、暴落後に価格が完全に戻らなくても利益を得ることができるのがドルコスト平均法最大のメリットです。