1-3.銀行と証券会社

ペイオフより手厚い!証券会社が破綻しても投資信託は全額保護される

積立をしている証券会社が破綻した場合、必死で積み立ててきたあなたの大切な資産がどうなるか知っていますか?

銀行の場合はペイオフという制度があり、万が一倒産しても1,000万円まで資産が保証されますよね。

なので1,000万円を超える場合は、皆さんがご存知の通り別の銀行に口座を作り銀行を分散させてリスク管理をします。
(僕は1,000万円も持っていませんが・・)

では証券会社が倒産することに対するリスク管理はどのようにしたらいいでしょうか?

証券会社にはペイオフ制度すらないし、会社を分散して投資した方がいいの?

いいえ、証券会社を分散する必要はありません。

実は銀行のペイオフよりも証券会社の方が資産の保護に対して手厚いんです。

今回は投資信託で投資している場合の倒産に対するリスクについて解説していきます。

↓投資信託がよくわからない方はこちら↓

【用語解説】投資信託(とうししんたく)投資信託って何?って方のために、例えを交えて分かりやすく解説します。...

この記事を読んで分かること

  • 証券会社や運用会社が倒産した時の投資信託の保護体制
  • 実はペイオフよりも手厚い体制が整っている
  • 投資信託で運用している限り倒産の心配はしなくていい

この記事を読んでほしい人

  • 販売会社や運用会社が倒産するリスクを考慮し、複数の証券会社で似たような投資信託を購入しようとしている方

ほぼ結論を書いてしまいましたが、投資信託で運用している限り資産は全額保護されるので、倒産の心配する必要はありません。

なぜ全額保護されるのか?の理由をしるには、まず投資信託が運用される仕組みについて知ることが重要です。
仕組みを知ることで証券会社や運用会社が倒産した場合の保護体制が見えてきます。

投資信託が運用される仕組み

こちらは投資信託が運用される際のお金の動きを図解にしたものです。

  1. 投資信託は「運用会社」が作り、証券会社などの「販売会社」を通じて販売します。
  2. 投資家は販売会社で投資信託を購入しますが、その購入資金は資産管理を専門とする、「信託銀行」が保管します。
  3. 運用会社は投資の実行を、購入資金を管理している信託銀行に指図します。
  4. 信託銀行は運用会社の指図に従い株や債券の売買を行います。

投資信託は「販売」「運用」「保管」の業務に対し、それぞれの専門機関で役割が分かれていることが大きな特徴です。

それぞれの役割をまとめると

証券会社
(販売会社)
投資家と取引を行う窓口です。
投資家の口座を管理し、投資信託の販売や分配金の支払いなどを行います。

例)楽天証券・SBI証券など

運用会社 投資家から集めた資金の運用方法を決定し、資産を保管する信託銀行へ運用を指示(指図という)します。

例)三菱UFJ国際投信・楽天投信投資顧問など

信託銀行 投資家から集めた資産を銀行の資産とは別で保管・管理(分別保管)します。
また、運用会社からの指図に従い資産の運用や管理も行います。

例)三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行など

この体制のどこがペイオフより手厚い保護なの?

これら3社の役割をよく見てください。

証券会社・運用会社はそもそも投資家の資産を扱っていません。そして実際に資産を取り扱う信託銀行も自社の資産とは完全に分離して投資家の資産を管理しているのです。
これを分別保管といいます。

ということは、投資信託を管理・運用するこれら3社のどこが倒産しても分別保管されている投資家の資産は損害を受けないようになっているのです。

なので投資信託による資産は全額保護されるのです。

それではそれぞれが倒産した場合を掘り下げてみましょう。

証券会社(販売会社)が倒産した場合

証券会社(販売会社)は投資信託の取引をする際の窓口です。
投資家とお金の取引は行いますが、その資金は証券会社を経由して、信託銀行が分別保管しています。
したがって、証券会社が倒産しても、購入した投資信託に影響はありません。

保有していた投資信託は、別の販売会社に移され、そこで引き続き取引することが可能です。

(販売会社)と表現していますが、これは投資信託を扱う銀行や郵便局なども含むことを意味しています。
なので、銀行が倒産した場合、「預金」はペイオフより1,000万円まで保障ですが、銀行で購入した「投資信託」は証券会社と同様に全額保護されます。

運用会社が倒産した場合

運用会社は運用の指示(指図)を行うだけで、投資家の資産の保管や管理は一切行っていません。
運用会社が倒産したとしても、投資家の資産は運用会社とは別の、信託銀行に保管されているので影響はありません。

運用していた投資信託は、他の運用会社に運用が引き継がれるか、繰上償還(投資信託が終了する)されます。

繰上償還とは

信託期間が決まっている投資信託が、当初予定していた期限より前に終了することを繰上償還といいます。

繰上償還された投資信託は償還時の時価で償還金として投資家に支払われます。

信託銀行が倒産した場合

投資家の資産は信託銀行が管理していますが、これらの資産は信託銀行自身の財産とは完全に分離して管理(分別管理)することが法律で義務付けられています。
なので、信託銀行が倒産したとしても、投資家の資産に影響はありません。

投資信託は、倒産時の基準価額で解約されるか、他の信託銀行に資産が移管された場合はそのまま運用を続けることができます。

結論|倒産しても投資信託は全額保護される

要点まとめ
  1. 投資信託は証券会社・運用会社・信託銀行によって運用されている
  2. 証券会社・運用会社は投資家の資産を保管していない
  3. 信託銀行は自社の資産とは完全に分離して投資家の資産を保管・管理している(分別保管)
  4. これら3社のどこが倒産しても購入した投資信託は保護される

これで投資信託は銀行の預金よりも手厚い体制が敷かれていることが分かったと思います。

こんなに手厚いなんて知らなかったー

投資は証券会社の倒産に対するリスク管理よりも、暴落に対するリスク管理の方が大切です。

販売会社や運用会社、信託銀行が破綻したの資産は保護されますが、投資信託が暴落して価値を失った場合は、その損失が保護されるわけではないので注意してくださいね。(当たり前ですが・・)

ブログ村ランキングに参加しています。あなたのワンクリックがとてもモチベーションになっています。よろしければポチっと応援お願いします!
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ
にほんブログ村