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S&P500過去90年で一番調子の良かった時期を調べてみた

S&P500過去90年で調子が良かった時期
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これまで米国株インデックスS&P500の様々な検証をやってきましたが、

S&P500の歴史で一番調子が良かったのはいつ?

と、気になったので調べてみました♪

1927年-2020年ドル建てS&P500チャート

こちらは1927年からの米国株インデックスS&P500のチャートです。

経済成長とインフレによって40年前辺りからほぼ平らに見えますよね(;^_^A

80%以上暴落した世界大恐慌は目視できませんw

これではどの時代が好調だったのか分かりませんね。

S&P500ドル建て90年チャート対数

こちらは先ほどのチャートを対数で表してみました。

過去の値動きは分かりやすくなりましたが、縦軸が均等でないのでこれでも比べることはできません。

30年ごとに区切って並べてみよう!

と珍しいく名案が浮かんだので、1931年からの米国株インデックスS&P500チャートを30年単位に分割し並べることで、どの時代が一番調子が良かったのか調べてみました。

米国株インデックスS&P500の特徴と歴史

先ずはS&P500について簡単におさらいしましょう。

【S&P500とは】

NY証券取引所やNSDAQ等に上場する米国大型株からS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定する500銘柄で構成された株式指数で、米国株時価総額の約8割を占めます。

銘柄の時価総額を指数化(時価総額加重平均)するため時価総額の大きな銘柄の影響を大きく受けます。

【S&P500の歴史】

  • 1923年 S&P株式指数として算出開始
  • 1926年 構成銘柄90社となる
  • 1939年 1871年まで遡って指数を計算
  • 1957年 500銘柄に拡大しS&P500と呼ばれるようになる
最初から500社だったわけではないのね!

ちなみにS&P500は、時価総額ランキングの上位500社で構成されている訳ではありません。

例えば、テスラ(TSLA)は米国の時価総額ランキングで10位前後ですが、現在はS&P500に含まれていません。(2020年12月に組み込まれるようです)

また、S&P500はVTIなどの全米株式と違い、入れ替えがあるのも大きな特徴の一つです。

S&P500の年代別チャート比較

シミュレーション条件

1931年~2020年のS&P500チャートを30年で区切って10年ごとに比較しました。

  1. S&P500はMacroTrendsでダウンロードしたものを使用
  2. 月に一度しか価格を拾わない月次チャートを使用しています
  3. インフレは考慮しない
  4. 平均リターンは幾何計算で算出

※簡易な計算なのでイメージとしてお楽しみください(^^)

30年チャート比較

ドル建てS&P500の30年代別チャート比較

先ずはチャート比較です。

1971年からの30年が半端ない!

2000年はITバブルの絶頂から暴落した瞬間にチャートが終了するので、一番伸びが良い結果となりました。(ここから墜落するけど)

次いで、1991年~現在のチャートとなっていて、終盤に好調ターンが来ると成績がよく見えますね。

年代別のリターンとリスク

ドル建てS&P500の30年代別リターンリスクシャープレシオ

こちらは年代別のリターン・リスクを計算したものです。(幾何計算で算出しています)

リターンだけ見ると、さっきのグラフと違って直近30年が一番いいのね。

平均リターンだけ見ると1991年~2020年のが一番良い結果となりました。

リスクは大差はありませんが2番目に高いので、90年の中では比較的ハイリスク・ハイリターンな30年だったと言えるかもしれません。

リターンをリスクで割って算出するシャープレシオ(投資効率)はチャートと同様に1971年~2000年が優秀です。(この後すぐ墜落するけど)

こうやってみると直近50年のリターンが安定して高いのも興味深い。

30年スパンで見ると、米国株インデックス投資は報われる可能性が高そうですね(^^)

20年区切りにするとバラつきが大きくなる

ドル建てS&P500の20年代別リターンリスクシャープレシオ

先ほどは30年スパンでしたが、もう少し短縮して20年スパンで計算してみました。

10年短くするとリターン・リスクともに一気にバラつきが大きくなります。

リターン・リスクが平均回帰するには30年くらい必要と思った方が良いのしれません。

今回は為替を考慮していない

過去50年は胸躍るようなリターンですが、今回は90年前のドル円データを拾えなかったので為替リスクを考慮していません。

S&P500ドル建て円建てチャート比較

こちらはS&P500約50年のドル建て・円建てチャート比較です。

なんじゃこりゃーー(;゚Д゚)

超長期で見ると、円高が進み続けているので、円建てではドル建てより大きく劣後します。

これまでの50年と同様に今後も円高が進むのであれば、思うようなリターンを得られないかもしれません。

↓為替リスクについて詳細はこちら↓

日本円と米国株は相性悪し!為替が米国株投資に与える影響がハンパない件日本で米国株投資している以上、資産を消費する際に必ず日本円に変換する必要があります。ということで、為替が米国株投資に与える影響を過去20年分のチャートを使用して調べてみました。...

まとめ|直近50年のリターンが安定して高い

要点まとめ
  1. S&P500チャート90年の内、一番調子が良かったのは1971年~2000年
  2. ただし、ここから暴落する
  3. 直近50年のリターンが安定して高い
  4. 20年スパンにするとリターン・リスクのバラつきが大きくなる

一番調子が良かった時期を知ることには全く意味はありません(なんで調べた?笑)が、

  • 直近50年のリターンが高い
  • 平均回帰には30年くらいは必要

ということが見えてきたのは収穫でした。

僕もリスク資産の7割は米国株インデックスが占めていますが、健やかなるときも、病める時も淡々と積み立て続けると報われる可能性が高いと思い、少しホッとしました。

ただし、過去の実績は未来を保証するわけではありません。

もし、米国が衰退するような未来が来ると、これらの計算は全て狂ってしまうので悪しからず。

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