全世界株式

楽天VT(全世界株式)の利回りは?過去5年・10年実績でシミュレーションしてみた

今回は、つみたてNISAやiDeCoでも運用可能な投資信託、楽天・バンガード・ファンド(全世界株式):通称 楽天VTについてシミュレーションしてみたのでご紹介します。

楽天VTとは

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの投資信託版で、約8,000銘柄の株で構成され、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。VT1本に投資することで、新興国から先進国まで世界中の株式市場への投資することと同じ効果を得ることができます。

全世界の株式をほぼカバーしているので、これ以上の分散はありません。

楽天VTの最大の強みは放ったらかしでOKということです。
例えば、現在では考えにくいですが、米国が著しく衰退するというような大きな世界情勢の変化が起こっても、楽天VTは自動で最適な配分に調整してくれるのです。

↓ぼくの尊敬する経験豊富な投資家ブロガーさんもオススメしています↓

で、この楽天VT、投資したら一体どれくらい儲かるの?と気になっている方のために、過去のチャートをもとに5年、10年で利回りをシミュレーションしてみました。

まず最初に、楽天VTは投資初心者の方や投資に時間を割くことができない方向けの商品です。自分でポートフォリオ組んで運用してやるぜ!という方にはあまりオススメできません。

それでは、シミュレーション条件です。

シミュレーション条件

  1. 商品は楽天・バンガード・ファンド(全世界株式):通称 楽天VT
  2. 毎月1万円を積み立てる
  3. 楽天VTは発売されて1年ほどしか経過していないため、本家バンガードVTの過去126ヵ月分(約10年)のチャートでリターン・年利回りを計算
  4. チャートはTradingViewを使用しシミュレーション
  5. 楽天VTの実質コスト0.502%で計算
  6. 税金はすべて無視

※シミュレーション期間がなぜ10年6ヵ月というと、本家バンガードVTが10年6ヵ月前から始まったからです。そしてこの6ヵ月を含むことで、リーマン・ショックの暴落前からシミュレーションできるのでメリットが大きいと判断しました。

シミュレーション結果は以下の通りです。

運用期間5年
  • 元  本:600,000円
  • リターン:62,492円
  • 平均利回り:2.08%
運用期間10年
  • 元  本:1,260,000円
  • リターン:480,269円
  • 平均利回り:3.28%

世界に分散投資することでリスク回避しているため、米国株ほどのリターンはないですが堅実に増えています。

それでは詳細を見てみましょう。

楽天VTを5年運用すると年利回りは2.08%

投資開始時期の2013年10月は100年に一度と入れたリーマン・ショックによる底値から約4年が経過し、ちょうど暴落前の価格に戻ったあたりです。2018年10月までの5年間は特筆するような大暴落はなく、2016年から2年間、米国株に引っ張られて価格を上げています。

しかし、2018年10月に株価暴落が発生し、5年間で積み上げた含み益を半分も失ってしまいました。

翌月に少し戻しましたが、楽天VTの実質報酬0.502%を支払い後の年平均利回りは2.08%でした。

少し寂しい実績ですね(;^_^A

ちなみに、暴落前の9月時点だと年平均利回りは3.91%となり、まずまず成績となります。

 

楽天VTを10年と6ヵ月運用すると年利回りは3.81%

今から10年と6ヵ月前は100年に一度の大暴落と言われたリーマン・ショックまさに始まった瞬間といった時期になります。

リーマン・ショックからの運用スタートなので、最初の丸4年間はプラス・マイナスを行ったり来たりでほとんど利益が出ていません。

その後は安定して価格が上がり続け、2018年11月時点でのリターンは433,654円で年平均利回り3.28%でした。

元本が10年と6ヵ月で34%増える計算です。

ちなみに、暴落前の9月時点だと年平均利回りは4.33%でした。

 

 信託報酬は0.2296%だが 実質コストは0.502%

楽天VTが批判される大きな要因の一つが、この実質コストです。

証券会社サイトに明記されているファンドの管理費用(信託報酬)は0.2296%ですが、実はこれとは別に売買委託手数料などの費用が別途かかります。

隠れコストと呼ばれていますが、楽天VTはこの隠れコスト0.2724%もかかるのです。

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これを足したものが実質コストで楽天VTの場合は0.502%とサイトに表記されている管理費用の2倍以上になっています。

ちなみに、信託報酬のみだと10年運用で手数料総額は19,744円ですが、実質コストで計算すると手数料総額は42,713円と22,969円高くなります。

今回は月1万円の積立でシミュレーションしているので、差額はあまり大きく感じないかもしれません。

しかし、積立額が2万円・3万円・4万円と増えていくと支払う手数料も2倍・3倍・4倍と増えていきます。5万円の積立だと10年で20万円を超え、30年だと150万円を超える計算になります。

手数料は複利で増えるため、積立額と運用年数が増えると雪だるま式に増えていきます。なのでこの実質コスト0.502%というのが批判の的となっているのです。

※2019年3月追記
2019年は0.35%あたりまでコストが下がるといわれています。これでかなり優秀な投資信託と言えるようになったと思います。

 

楽天VTってぶっちゃけ儲かるの?

米国株の下位互換と言われたり、実質コスト高過ぎと言われたり、ディスられることの多い楽天VTですが個人的にはそんなに悪い商品だとは思いません

ここ10年は米国株が絶好調で日本や欧州が不調であるため、米国株でいいんじゃないかという意見もあります。

現状、米国株の比率は50%を超えており、リターンの大部分が米国株に依存しているのも事実です。実際、僕も米国株に偏って投資しています。

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しかし、30年前の株価時価総額のTOP30はほとんどが日本企業でした。30年後、米国がTOPを走り続けているという保証はありません。

この30年間、株式の時価総額ランキングは大きく変動しましたが、楽天VTはこの大きな変化も放ったらかしで対応可能というのは大きなメリットです。

より利益を追求するのであれば、リスクは高くなりますが、米国株を中心に自分でポートフォリオを組んだ方がいいかもしれません。
この辺は、実際に投資するあなたのリスク許容度と考え方次第で変わってきます。

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しかし、世界経済成長の平均値で資産形成をしていくと考えれば、より低いリスクで資産を増やせる投資方法です。

そういう意味ではウェルスナビに似ています。株式100%版ウェルスナビ(VTI+VEA+VWO)みたいな金融商品です。

ウェルスナビに似ているということが何を意味するかというと、投資初心者向けということです。

放ったらかしで、そこそこのリターンを得られるんですね。楽天VTの実質コストは0.502%で手数料高いといわれていますが、それでもウェルスナビの約半分です。

そして2019年は0.35%あたりまでコストが下がるといわれています

そう思うと悪くない。いや、むしろ優秀な投資先です。

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ウェルスナビから卒業を考えている方や投資の勉強する暇がない、そんなに時間を割けられない、という方には堅実で有効な投資方法だと僕は思います。

しかも、つみたてNISAや確定拠出型年金(iDeCo)でも投資可能です。つみたてNISAは早く始めるほど得なので、検討中でまだの方は急ぎましょう。

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結論

  • 投資初心者や時間のない方にはメリットあり
  • 将来が読めない不安に対しローリスクで堅実な選択肢

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